定義
客がボトル(焼酎・ウイスキー・ブランデー・ワイン・シャンパンなどのキープボトルやボトル商品)を注文・キープした際、その売上の一部がキャストの基本時給とは別にインセンティブとして還元される歩合給。バックの一類型で、グラス単位の「ドリンク(グラス)バック」と対をなす。設定方法は「売価の○%」が主流だが、「1本○○円」の固定額制を採る店もある。単価の高いボトルが対象のため、1回あたりの還元額はドリンクバックより大きい。発生条件は店舗ルール次第だが、キープボトルという特性上、多くの店で「本指名の客が注文したときのみ」発生し、場内指名・フリー・体験入店では付かない設計も多い(ドリンクバックが1杯ごとに付くのと対照的)。
読み・由来
読み:ぼとるばっく
水商売の給与体系である「バック(back=売上の一部をキャストに戻す歩合給・インセンティブ)」の一類型。「バック」は指名や注文などの売上に応じて基本時給とは別に還元される報酬を指す業界用語で、その対象が「ボトル(瓶単位の酒類商品)」であるものを「ボトルバック」と呼ぶ。グラス単位の「ドリンク(グラス)バック」と対をなす。高額ボトル、特にシャンパンが対象のときは俗に「シャンパンバック」とも呼ばれる。給与計算式は一般に「(時給×勤務時間)+各種バック−(源泉徴収税+厚生費等の雑費)」で、ボトルバックはこの「各種バック」の大きな変動要素にあたる。語の初出・成立年代を示す一次史料は業界口語のため確認できない。
使い方(例)
「昨日ドンペリ入って、ボトルバック20%だから1万円も付いた」「うちの店、ボトルバックは売価の3割。でも指名席で入ったときだけね。フリーのお客さんだと付かないから、まず本指名取らないと」
業態による違い
業態によって率水準・発生条件・有無が大きく異なる。キャバクラ/ラウンジ/クラブは小計(売価)の10〜20%前後で本指名が条件のことが多く、高級キャバクラや銀座・六本木のクラブではドリンク(グラス)バックを設けずボトル・売上バック中心の設計を採る例もある。ガールズバーは率がやや低めまたは固定額設定。スナックは最も低く(小計5%程度〜)、指名制度が弱い店ではそもそもボトルバックが無いこともある。ホストクラブは高額シャンパン文化が強く、シャンパンを含むボトルバックが収入の柱になりやすく、店全体のバック率も概ね50%前後と高い。算出基準も「売価の%」が主流だが、原価を引いてから%を計算する「原価引き」システムや固定額制の店もあり、店舗ごとに差が大きい。
夜レジでの扱い
夜レジ(水商売特化POS)のキャストバックは5系統(指名/延長/オーダー商品/本指名売上/ボトル)で構成され、ボトルバックはその1系統。機能ページ(/reji/features/cast-back/)の記載では、ボトルバックは「率(店舗設定)または商品ごとの固定額」に対応し、卓の状況に応じて配分が自動で変わる。具体的には──(1) 本指名がいる卓=本指名キャストにバック(本指名が複数なら本指名キャスト間で均等割り)。(2) 本指名のいないフリー卓=その卓に着いた場内指名キャスト全員で店舗設定の場内バック率にもとづき均等分配(公式例:フリー卓のボトル¥60,000を場内A・B・Cの3人で均等割り)。丸め処理は「セットごとに丸めると誤差が出るため、累計してから最後に1回だけ丸める」と明記され、誤差が出にくい。エアレジ・スマレジなどの一般POSはこうした率/固定額・卓状況別の自動配分・均等割りに非対応で手計算になりがち、という差別化文脈で説明している。キャストバック全体の仕組みは /reji/features/cast-back/、プラン別の対応範囲は /reji/pricing/、他の機能との連携は /reji/features/ で確認できる。
相場・注意点
率の相場は出典により10〜20%/10〜30%/5〜20%などと幅があり、業態・店格・地域・銘柄で大きく変動する。単一の確定値はなく、「典型的に10〜30%、業態によってさらに低い帯もある」という幅で理解するのが妥当。固定額制(例:1本1,500円など)の店もある。具体例として、売価5万円のシャンパンで20%なら1万円、10万円のシャンパンで30%なら3万円のバックとなる。発生条件「本指名のみ」は多くの店で一般的だが絶対ではなく、場内・フリーでも付ける店があり完全に店舗ルール依存。また「シャンパンバック」をボトルバックの一種とする情報と、売上(小計)バックの文脈で別立てに語る情報があり、分類は店により揺れる。入店前に率・算出基準(売価か原価引きか)・発生条件を必ず確認しておくこと。なお、ホステス・コンパニオン報酬は源泉徴収の対象となる点も留意。
関連用語
よくある質問
- ボトルバックの相場は何%くらい?
- 売価の10〜30%が広く挙げられる目安で、業態によってさらに低い帯もあります。キャバクラ・ラウンジ・クラブは10〜20%前後、ガールズバーはやや低めまたは固定額、スナックは5%程度〜で指名制度が弱い店では付かないことも。ホストクラブはシャンパン文化が強く比重が大きくなります。固定額制(1本○○円)の店もあり、業態・店格・地域・銘柄で変動するため単一の確定値はありません。
- ボトルバックはどんなときに付く?フリーでも付く?
- キープボトルという特性上、多くの店では本指名の客が注文したときのみ発生し、場内指名・フリー・体験入店では付かない設計が一般的です。ただし絶対ではなく、場内やフリーでも付ける店もあり完全に店舗ルール依存です。1杯ごとに付くドリンク(グラス)バックとは対照的に、発生条件が限定されやすい点に注意してください。
- ドリンクバックとボトルバックの違いは?
- どちらもバック(歩合給)の一種ですが、対象が異なります。ドリンク(グラス)バックはグラス単位の飲み物に1杯ごとに付き、ボトルバックは瓶単位のボトル商品に付きます。ボトルは単価が高いため1回あたりの還元額が大きく、設定も固定額より「売価の○%」が主流です。
出典(17件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。
- https://emily-job.jp/column/job/11679/
- https://lounge-tapioca.com/info/7705/
- https://cabawork.net/back/
- https://times.trust-operation.com/salary-system/
- https://times.trust-operation.com/drink-management/
- https://times.trust-operation.com/caba-system/
- https://cabazon.jp/blog/caba/salary-bakku/
- https://bubbic.com/column/drink-back/
- https://chocolat.work/column/service/368/
- https://chocolat.work/column/service/390/
- https://hon-new.com/cabaretclub-back/
- https://note.com/yoru_system/n/nfc9c78eccac8
- https://niau.jp/blogs/5466/
- https://lounge-tapioca.com/info/2164/
- https://girlsbaito.jp/single_tgb?id=1054
- https://seldy.jp/job/column/7158
- https://yoruno.jp/reji/features/cast-back/