定義
お客様がキャスト(女性)用のドリンクを注文・ごちそうした際、その売上の一部が時給とは別にキャストへ還元される歩合(インセンティブ)報酬。キャストドリンク/レディースドリンクの注文1杯ごとに発生し、いわゆる「バック」の代表格としてナイトワークの主要な収入源の一つとされる。
支払い方式は大きく2種類で、(1) ドリンクの種類ごとに「1杯◯円」が付く定額制、(2) ドリンク売上の◯%が付く歩合(パーセンテージ)制があり、両者を併用する店もある。1杯ずつ頼むグラスドリンクに付くのが「ドリンクバック」で、ボトルを入れてもらった際に付く「ボトルバック」とは別物として区別されるのが一般的(ただしボトル類も含めて広義に説明するメディアもある)。
店舗側から見れば、頑張って獲得した杯数がそのまま給与に反映される仕組みとして、キャストのモチベーションと店舗売上を同時に引き上げる設計手段になっている。
読み・由来
読み:どりんくばっく
英語の「drink(ドリンク)」+「back(バック=割戻し・歩合)」を組み合わせた和製英語。水商売・ナイトワークでいう「バック(指名・売上などに応じて時給とは別に還元される成果報酬の総称)」の一種で、ドリンク注文を対象とするものを特に「ドリンクバック」と呼ぶ。現場では「ドリバ」と略されることもある。業界内で定着した俗称のため、語源や初出を明示した一次資料は乏しく、構成要素からの推定。
使い方(例)
「今日はドリバ多めだったから時給以上に稼げた」(=ドリンクバックの杯数が多かった)/「ドリンクバックは本指名のお客様限定、ボトルバックは別計算です」(=バックの種類・条件の区別を説明する場面)
業態による違い
付与条件の分かれ目は「本指名/場内指名/フリー・ヘルプのどの卓で発生するか」。グラスのキャストドリンク(ドリンクバック)は、本指名のときのみ発生する店もあれば、場内・フリー・ヘルプの卓でもドリンクが注文されれば発生する店もあり、比較的もらいやすいバックとされる(「どの女の子でもドリンクをもらえれば発生」とする店も多い)。一部に「2杯目以降から付与」など条件付きの店もある。一方、単価の高いボトル・シャンパン(ボトルバック)は「本指名キャストのみ」に付くケースが多く、扱いが異なる。
業態差では、キャバクラ・ラウンジはドリンク単価が高くバック額も大きい。ガールズバーは単価が低いぶん金額は控えめだが客が頼みやすく、小計(売上)の10〜30%設定も多い。スナックは金額・比重ともに小さめでママ主導の店も多い。演出重視(コスプレ・ショー型)のガールズバーでは、あえてドリンクバックを0にして「客にドリンクをせがませない」設計の店もある。
夜レジでの扱い
夜レジ(水商売特化POS)では、ドリンクバックは独立項目ではなく「オーダー(商品)バック」に内包して扱う。商品マスタに「場内/本指名/同伴/フリー」の指名区分別バック単価を持たせられ、会計時に入力した指名情報に基づいてバックが自動で振り分けられる(「1杯◯円」の単価設定が商品マスタ側でそのまま反映される構造)。
夜レジのキャストバックは全5系統=(1)指名/(2)延長/(3)オーダー(商品=ドリンク含む)/(4)本指名売上/(5)ボトル。ボトルバックは卓構成で配分先が変わり、本指名がいる卓は本指名キャストへ(複数なら均等割り)、本指名がいないフリー卓のボトルバックは場内指名キャスト全員で均等割り(例:フリー卓ボトル¥60,000→場内A・B・Cの3人で均等割り)、丸めは最後に1回だけ実施する。これにより、本指名・場内・フリーで条件が分岐するドリンク/ボトルのバック按分を自動化できる。配分ロジックの詳細は機能ページ「キャストバックの自動計算」(/reji/features/cast-back/)で確認できる。
エアレジ・スマレジ等の一般POSはこうした指名区分別バックや卓単位の均等割り按分に非対応で、ドリンクバックの集計が手計算になりがち——という対比が夜レジの訴求点。バック以外も、スライド時給や日報・月報の自動作成、ボトルキープの場所/期限管理、売掛の回収まで夜レジ側で完結する(全機能は /reji/features/、プラン・料金は /reji/pricing/ を参照)。
相場・注意点
相場は業態・地域・店格・ドリンク単価で大きく変動するが、おおむね「定額制=1杯100〜500円前後」「歩合制=売上の10〜30%」が中心。グラスドリンク(カクテル・ビール・ソフトドリンク)は定額100〜300円/歩合10〜30%が目安で、テキーラ等のショットや高単価ドリンクは1杯400〜1,000円つくこともある。業態別の代表的なグラス1杯の目安は、キャバクラ100〜1,000円前後(バック率20〜30%と高めの店が多い)、会員制ラウンジ100〜500円前後、ガールズバー50〜300円(≒100〜200円が基本/小計の10〜30%設定も多い)、スナック100〜200円前後。地域差として「都市部のキャバクラは金額が高め、地方のスナックは割合(%)が高め」という傾向も指摘される。 注意点として、これらはいずれも求人・店舗運営系メディアの記載に基づく目安であり公的統計ではない。付与条件(本指名限定かフリーでも可か、何杯目から付くか)は店舗ごとに千差万別で、業態として一律の基準はないため、入店前に条件を確認することが望ましい。ボトル・シャンパンは「ボトルバック/シャンパンバック」として別計算になる店が多い点にも留意。
よくある質問
- ドリンクバックとボトルバックは何が違いますか?
- 1杯ずつ頼むグラスのキャストドリンクに付くのが「ドリンクバック」、ボトルを入れてもらった際に付くのが「ボトルバック」で、別物として区別されるのが一般的です。ボトルは単価が高いぶん本指名キャストのみに付くケースが多く、フリーや場内では付かない店もあります。なお一部メディアはボトル類も含めて広義に「ドリンクバック」と説明することがあります。
- ドリンクバックは本指名のお客様でないともらえませんか?
- 店舗によります。本指名のときのみ発生する店もあれば、場内指名・フリー・ヘルプの卓でもドリンクが注文されれば発生する店もあります。グラスのドリンクバックは比較的もらいやすいバックとされ、「どの女の子でもドリンクをもらえれば発生」とする店も多い一方、「2杯目以降から付与」など条件付きの店もあるため、入店前の確認がおすすめです。
- ドリンクバックの相場はいくらくらいですか?
- 定額制で1杯100〜500円前後、歩合制で売上の10〜30%が中心です。キャバクラは1杯100〜1,000円とバック額が大きめ、ガールズバーは50〜300円と控えめながら小計の10〜30%設定も多い、スナックは100〜200円前後で比重は小さめ、という業態差があります。いずれも目安で、地域・店舗・時期により実額は変動します。
出典(15件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。
- https://bubbic.com/column/drink-back/
- https://times.trust-operation.com/drink-management/
- https://girlsbaito.jp/single_tgb?id=1054
- https://girlsbaito.jp/single_tgb?id=865
- https://chocolat.work/column/service/323/
- https://chocolat.work/column/service/368/
- https://chocolat.work/column/service/390/
- https://fastyle.jp/lounge/column/id-5706/
- https://seldy.jp/job/column/7158
- https://niau.jp/blogs/5466/
- https://emily-job.jp/column/job/11679/
- https://www.s-cheers.com/pages/columns/commentary-system-girls-bar/
- https://times.trust-operation.com/girlsbar-drink-back/
- https://www.grow-manager.jp/media/business-tips/girlsbar-drink-back
- https://yoruno.jp/reji/features/cast-back/