定義
水商売(キャバクラ・ホスト・クラブ・ラウンジ等)で、基本時給とは別に、指名・同伴・ドリンク・ボトル・売上といった特定の成果に応じてキャストへ還元される歩合給(インセンティブ)の総称。給料は一般に「時給×勤務時間+バック=給料」の形で計算される。具体的には指名バック・同伴バック・ドリンクバック・売上バックなどに細分され、これらをまとめて「バック」と呼ぶ。時給が高くなくてもバックが手厚い店で売上を作れば大きく稼げるため、キャストの営業努力が向かう核となる仕組み。
読み・由来
読み:ばっく
英語の "back"(返す・戻す)が語源とされ、店が得た売上の一部をキャストに「返す(還元する)」インセンティブの意。「バックマージン(back margin=リベート・割戻金)」に通じる用法で、ナイトワーク業界の口語として定着した。なお英語由来は業界用法からの一般的な説明であり、語源を明示した一次資料は確認できていない。
使い方(例)
「この店はバックが手厚いから、指名さえ取れれば時給以上に稼げるよ」「今月は同伴バックとボトルバックでけっこう積み上がった」
業態による違い
キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ガールズバー・スナック・ホストなど水商売全般で「時給+バック」の給与体系として共通して使われる。北新地・銀座などの高級店ほど同伴バック等が高額に設定される傾向があり、本格的なクラブやホストクラブでは売上バック(歩合率)の比重が高くなる。一方、スナックなど小規模・常連中心の業態ではバック制度が簡素、または無い場合もある。
夜レジでの扱い
夜レジでは、指名バック・同伴バック・ドリンクバックなど各種のバックを店舗ごとのルールに沿って自動計算・集計し、「キャストバック」として給与計算に反映できる(本指名がいない卓は均等割り、スライド時給はmax加重平均などのロジックに対応)。手計算で起こりがちなバックの集計ミスを抑えられる。
相場・注意点
バック率(還元率)の高さは店舗選びの主要指標とされ、求人広告でも「ドリンクバック○○円」「指名バック○○円」と金額が明示されることが多い。ただし金額・率は店舗・業態・地域・時期によって幅があり、求人表記と実際の支給条件(同伴回数・売上ノルマなど)が異なる場合もあるため、条件は事前に確認したい。
よくある質問
- バックとキャストバックは何が違うの?
- 「バック」は指名・同伴・ドリンク・売上など各種インセンティブの総称(業界の口語)です。「キャストバック」は、それら各種バックをまとめてPOSやシステム上で計算・集計する文脈で使われることが多い呼び方です。指す中身は大きく重なります。
- バックがあれば時給が低くても稼げる?
- 売上や指名を作れる人ほど有利になります。時給が控えめでもバックが手厚い店なら、指名・同伴・ドリンクなどの成果次第で時給以上の収入になり得ます。逆に成果が出ないと時給分が中心になるため、自分の営業スタイルとバック設計の相性で判断するのが現実的です。
出典(4件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。