GLOSSARY / 水商売用語

指名バックしめいバック

業務・経営用語キャバクラ

お客様がキャスト(ホスト)を「指名」したときに、その対価としてキャストの給与へ上乗せされるバック(歩合・インセンティブ)のこと。

定義

お客様がキャスト(ホスト)を「指名」したときに、その対価としてキャストの給与へ上乗せされるバック(歩合・インセンティブ)のこと。時給とは別枠で、指名1本ごとに加算される成果報酬です。指名は主に「本指名(来店時の指名)」「場内指名(来店後に店内で気に入って付ける指名)」「同伴(出勤前に食事などをして一緒に来店)」に分かれ、それぞれ単価が異なるのが一般的。計算の基本形は『指名種別の単価(円)×回数』です。相場は本指名500〜1,500円/本(都心の高級店では1,000〜3,000円のことも)、場内指名0〜1,500円(中心は300〜1,000円・付かない店もある)、同伴2,000〜5,000円(3,000円前後がボリュームゾーン)が目安。指名バックは「時給×時間+バック」のうち後半を押し上げる中核要素で、昇給(時給スライド)査定にも直結するため、営業努力の最重要ターゲットになります。

読み・由来

読み:しめいバック

「指名」(お客様が特定のキャスト/ホストを選ぶ制度)と「バック」(売上・成果に応じてキャストへ還元されるインセンティブを指す和製英語的な業界用語)の複合語。「バック」にはドリンクバック・ボトルバック・売上バックなど複数あり、その指名版が指名バックにあたります。水商売の歩合給文化の中で、指名という成果に紐づくバックを区別して呼ぶようになったものです。

使い方(例)

「今月は本指名バックだけで先月の倍稼げた」「うちの店は場内指名バックは付かないけど、本指名バックは1本1,500円」「同伴すると同伴バックに加えて指名バックも乗るから一番おいしい」

業態による違い

キャバクラ=本指名/場内/同伴それぞれに固定額バックを設定する形が主流(本指名500〜1,500円、場内0〜1,500円、同伴2,000〜5,000円)。ポイント制(本指名1pt・場内0.5ptなど)で時給スライドに反映する店も多い。ホストクラブ=本指名は「永久指名制度」(一度本指名すると担当替えできない)が一般的で、本指名客の卓の売上(小計ベースが多いが総売上ベースの店もある)に歩合(バック率は40〜60%が見られるが店により幅がある)で還元される一方、場内指名・ヘルプ指名は1本500〜1,000円程度の固定額バックが中心(送り指名は帰り際の見送り営業で、料金・バックは基本つかない)。つまり指名が「売上歩合」と「固定額バック」に二極化するのがキャバクラとの違い。ガールズバー/ラウンジ/スナック/クラブ=キャバクラに準じるが、店規模や客単価が低い業態ほど単価も低め、高級店(北新地・銀座など)ほど高単価になる傾向。場内指名バックの有無・延長時の扱いは店ごとのばらつきが大きい。

夜レジでの扱い

夜レジ(水商売特化POS)では、指名バックはキャストバック5系統(指名/延長/オーダー(商品)/本指名売上/ボトル)の一つとして自動計算されます。指名バックは場内指名・本指名・同伴の指名ごとに発生し、計算式は『バック種別の単価(円)×回数』。会計を確定(伝票クローズ)すると、①指名・延長・商品バック → ②本指名売上の集計 → ③本指名売上バック・ボトルバックの3フェーズで、卓の全キャスト分が一括計算されます。指名区分・延長・料金・バック額・ポイントは「バック種別」マスタで何種類でも自由に設計でき、ポイント制で時給スライドに反映する店のルールもそのまま再現可能。関連処理として、本指名のいないフリー卓のボトルバックは場内指名キャスト全員で均等割り(丸めは累計後に1回だけ)、スライド時給は max(本指名売上ベース時給, ポイントベース時給, 保証時給) を労働時間で加重平均、といった水商売特有の計算も自動化しています。エアレジ・スマレジなど一般POSは商品会計が前提で、指名種別ごとの単価設定やバックの自動集計に非対応のため、指名バックの計算は手作業になりがちです。仕組みの詳細は機能ページ「キャストバック自動計算」(/reji/features/cast-back/)に、料金は「料金プラン」(/reji/pricing/)に、対応機能の全体像は「機能一覧」(/reji/features/)にまとめています。

相場・注意点

相場金額は店舗向け業者ブログ・求人媒体・税理士記事などの二次情報が中心で、地域・年代・店舗ランクにより大きく振れます。あくまで目安レンジであり一次統計ではありません。延長時の扱い(指名バックの半額を追加する/別系統の「延長バック」として分離する)や場内指名バックの有無は店舗・POS設計によって異なります。また「指名バック」は狭義に本指名バックだけを指す場合と、本指名+場内+同伴を含む指名バック群の総称として使う場合があり、文脈で意味が変わる点に注意してください。求人広告のバック単価は好条件のみを抜き出している場合があるため、実際の支給条件(延長・同伴の扱い、最低指名本数など)は契約前に確認するのが安全です。

よくある質問

指名バックの相場はいくらですか?
目安として、本指名バックは500〜1,500円/本(都心の高級店では1,000〜3,000円のことも)、場内指名バックは0〜1,500円(中心は300〜1,000円・付かない店もある)、同伴バックは2,000〜5,000円(3,000円前後が中心)です。地域・店舗ランク・業態で大きく振れるため、あくまで目安レンジと考えてください。
本指名バックと場内指名バックは何が違いますか?
本指名バックはお客様が来店時にお目当てのキャストを指名したときに発生し、単価が高めです。場内指名バックは本指名のいないフリー客が来店後に店内で気に入ったキャストをその場で指名したときに発生し、本指名より低めか、店によっては付かないこともあります。
ホストクラブの指名バックはキャバクラと同じですか?
違います。ホストでは本指名は『永久指名制度』で、本指名客の卓の小計売上がそのまま本人の売上となり歩合(40〜60%が中心)で還元されます。一方、場内指名・ヘルプは1本500〜1,000円程度の固定額バックが多く、指名が『売上歩合』と『固定額バック』に二極化するのが特徴です。
出典(11件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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