GLOSSARY / 水商売用語

ポイント制ポイントせい

業務・経営用語キャバクラ

本指名・場内指名・同伴・ドリンク・ボトル・延長などキャストの営業成績を一定のルールで「ポイント」に換算し、締め日までの合計ポイント数に応じて時給を段階的に決める給与システム。

定義

本指名・場内指名・同伴・ドリンク・ボトル・延長などキャストの営業成績を一定のルールで「ポイント」に換算し、締め日までの合計ポイント数に応じて時給を段階的に決める給与システム。正式には「ポイントスライド制(ポイントスライドシステム)」と呼ばれ、キャバクラ・ラウンジ・ガールズバー等で最も普及している時給算定方式の一つ。

配点は店舗ごとに異なるが、本指名=1〜2P、場内指名=0.5〜1P、同伴=2〜3P、ドリンク=0.5〜1P あたりが代表的。集計した合計ポイントを時給換算表に照らし、たとえば0〜9P=時給3,000円、10〜19P=3,400円…のように段階(スライド)でランク付けする。

成績で時給が増減する「スライド制」の代表3類型(売上スライド制/指名本数スライド制/ポイント制)のうち、評価対象が指名・同伴・ドリンク・ボトル・延長まで最も幅広いのがポイント制。実務では「ポイント制(時給部分)+各種バック(インセンティブ部分)」を組み合わせて月給を作るのが一般的。

読み・由来

読み:ポイントせい

キャバクラ等で時給を成績連動で変動させる「スライド制」が定着する中で生まれた評価方式の一つとされる。年齢・経験・在籍年数にほぼ関係なく、本指名・場内指名・同伴・ドリンクといった売上貢献行動を共通単位の「ポイント」に換算することで、複数種類の成績を一つの物差しで合算・評価できるようにした仕組み。現在は多くのキャバクラ店で採用される定番システムとされ、給率(給与÷売上×100)の管理とも結びついて運用される。なお厳密な公的定義や成立時期を示す一次資料は確認できなかった。

使い方(例)

「うちはポイント制だから、本指名2P・場内0.5P・同伴2Pで、月の合計ポイントで来月の時給が決まるよ」

「売上をたくさん上げても、お客さん1人の本指名は1Pにしかカウントされないから、指名や同伴の“本数”を増やすのが大事」

「ポイントスライドだと、本指名10本+場内4本+同伴3本で18Pだから時給3,000円ランクだね」

業態による違い

主にキャバクラ・ラウンジ・ガールズバーなどキャスト指名型の店舗で用いられる。給与算定方式としては店舗ごとに次の使い分け・併存がある。(1)ポイント制=指名・同伴・ドリンク等を幅広く加点する方式(高級店・地方店でも多い)。(2)売上スライド制=本指名客の小計(売上)金額のみで時給ランクを決めるシンプル型。(3)指名本数スライド制=本数だけで判定する型。(4)給率制=売上に対する給与の割合(%)そのもので評価する型。配点の高低(同伴重視か指名重視か)は各店の営業方針で変わるため一般化しにくい。

夜レジでの扱い

夜レジ(POSシステム)の給与計算機能は、ポイント制を含むスライド時給を自動で扱う。各出勤日ごとに「本指名売上ベース時給・ポイントベース時給・当日保証時給」の最大値を採用し、それを労働時間で加重平均して月の時給を算出する方式のため、手集計しがちなポイント合計→時給ランク照合→保証との比較を自動化できる。配点ルール(本指名◯P、同伴◯Pなど)と時給換算表を店舗ごとに設定しておけば、伝票データからポイントが自動加算され、締め日の給与計算まで一気通貫で処理できる。詳しくは /reji/features/payroll/(給与計算機能ページ)を参照。

相場・注意点

配点(本指名◯P等)や時給ランクの具体的数値は各情報源が挙げる「例」であり、業界共通の固定値ではない。店舗・地域・店格で大きく異なるため、入店前に自店のポイント表と時給換算表を必ず確認したい。なお法的な留意点として、キャスト・店舗間が雇用契約と判断される場合は労働基準法が適用され、ポイント未達を理由とした罰金・天引きや、最低賃金を下回る支払いは、最低賃金法・労基法24条(賃金全額払い)・16条(賠償予定の禁止)・91条(減給制限)・37条(深夜割増)に抵触する可能性が専門家により指摘されている。ただしこれはポイント制そのものの違法性ではなく、最賃を下回る運用や罰金的減給が問題になるという論点であり、最賃を上回る範囲での適法な時給変動が直ちに違法とされるわけではない。適用の有無は契約実態(労働者性)により変わるため、不安な場合は専門家への相談を推奨する。

よくある質問

ポイント制とポイントスライド制は違うものですか?
実務上はほぼ同義で使われます。ポイントで成績を集計し、その合計に応じて時給が段階的に上下(スライド)する仕組みを指す呼び方の違いで、両者を厳密に区別する公的な定義は確認できません。
ポイントは何で決まりますか?
本指名・場内指名・同伴・ドリンク・ボトル・延長などの営業成績を、店舗が定めた配点ルールでポイント換算します。代表例は本指名1〜2P・場内指名0.5〜1P・同伴2〜3P・ドリンク0.5〜1Pですが、配点は店ごとに異なります。
売上をたくさん上げればポイントも増えますか?
必ずしも比例しません。ポイント制では1人のお客様の本指名が金額に関わらず一定ポイント(例:1P)でカウントされる設計が多く、指名や同伴の『本数』を増やす方がポイントが伸びやすい店舗もあります。配点ルール次第なので自店の表を確認してください。
出典(10件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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