GLOSSARY / 水商売用語

場内指名バックじょうないしめいバック

業務・経営用語キャバクラ

フリー(指名なし)で来店した客が、接客を受けたキャストを店内で気に入ってその場で指名(=場内指名)した際に、そのキャストに支払われる歩合給・バック報酬のこと。

定義

フリー(指名なし)で来店した客が、接客を受けたキャストを店内で気に入ってその場で指名(=場内指名)した際に、そのキャストに支払われる歩合給・バック報酬のこと。来店前から指名が決まっている「本指名」に対して発生する「本指名バック」と区別される、指名系バックの一種。

相場は1本あたりおおむね300〜1,500円程度で、本指名バックの半額前後に設定されているのが一般的だが、店舗ランク・地域・時期で幅が大きく、「場内バック制度なし(0円)」の店も珍しくない。

本指名バックとの大きな違いは、場内指名では場内指名バックのみが発生し、卓の会計に応じた小計(売上)バックやボトルバックは原則つかない点(ドリンクバックは別途つく店もある)。延長があった場合は半額(約250〜500円)または指名料の30〜40%が別レートでバックされる運用が多い。

固定客(本指名客)を持たない新人期間は、この場内指名バックの積み重ねが収入確保の鍵であり、本指名へ昇格させるためのステップアップ指標としても重視される。

読み・由来

読み:じょうないしめいバック

「場内指名」(指名なし=フリーで来店した客が、接客を受けたキャストの中から店内でその場で気に入った相手を指名すること)と「バック」(時給とは別に成果に応じて給与へ加算される歩合・インセンティブ報酬)を組み合わせた合成語。来店前/来店時にあらかじめ特定キャストを指名する「本指名」が店の外(来店前)で決まることから「場外指名」とも呼ばれるのに対し、入店後その場=店内=場内で発生する指名であることから「場内」と呼ばれる。キャバクラ・ラウンジ・クラブなどの給与システム用語として定着している。なお相場や慣習の整理は水商売求人・税理士・店舗運営系メディア由来であり、公的・学術的な定義出典ではない。

使い方(例)

「今日フリーのお客さんから場内もらえたから、場内指名バックで500円ついたよ」

「うちの店、場内指名バックは本指名の半額(1,000円)設定だから、まずは場内をたくさん取って本指名につなげるのが先決」

(求人票)「バック:本指名2,000円/場内指名1,000円/ドリンク300円〜」

業態による違い

キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ガールズバー・スナックなど指名制を持つ業態に共通する給与用語だが、金額設定や有無は業態・店舗で大きく異なる。①大衆店・一般店では300〜500円程度、高級店・都心部では500〜1,500円程度と幅がある。②「場内バック制度なし(0円)」の店も珍しくなく、その場合は本指名バックのみが収入源となる。③ポイント制(スライド時給)の店では、本指名1本=1ポイント、場内指名0.5本/0.5ポイントなど、本指名より低い係数で時給査定に算入されるパターンが一般的。④スナックなど指名文化が薄い小規模店では概念自体が運用されないこともある。「本指名バックのおおむね半額前後」という関係は業態を問わず共通する傾向。

夜レジでの扱い

場内指名バックは指名種別ごとに単価・係数が異なるため、給与自動計算では「卓ごとに誰がどの種別の指名を獲得したか」を正確に記録・集計できることが要となる。夜レジでは、(1)指名を本指名/場内指名/同伴などの種別で分けて記録し、種別ごとに異なるバック単価・係数を店舗ごとに設定可能、(2)延長時の別レート(半額・30〜40%など)を延長検知と連動させて自動反映、(3)場内指名は「フリー卓で誰が指名を獲得したか」を卓移動・ヘルプ・交代の記録とひもづけてリアルタイムに集計、(4)本指名バックと場内指名バックを別フィールドで保持し、時給+バック−費用天引きの構成で日報・給与へ自動反映する。指名バックの自動計算の詳細は /reji/features/cast-back/ を参照。

相場・注意点

相場はソース間で「300〜500円(大衆店)」「500〜1,000円」「500〜1,500円」と幅があり、店舗ランク・地域・時期で大きく変動するため、特定店舗の正確な数値は一概に言えない(本エントリは複数ソースの共通レンジとして「おおむね300〜1,500円・本指名バックの半額前後」と整理)。延長時のバック率(半額/30〜40%)も店舗依存で一律ではない。なお水商売の給与は、雇用(労働者)と認定される場合は最低賃金法・労働基準法(賃金全額払い、減給制裁の制限、賠償予定の禁止など)が適用され、バックからの一方的な天引きや高額な罰金は違法となるリスクがある点に留意したい(労働者性は契約の名称ではなく実態で判断され、最終的には司法判断による)。また、ホステス等への報酬支払いは所得税法上の源泉徴収の対象となる。法務・税務の確定的な判断は専門家への確認が必要。

よくある質問

場内指名バックと本指名バックの違いは?
発生のきっかけと金額・対象範囲が違います。場内指名バックはフリーで来店した客がその場で指名した時に発生し、原則この指名バックのみがつきます。一方の本指名バックは来店前から指名が決まっている客に対して発生し、指名バックに加えて小計(売上)バック・ドリンクバック・ボトルバックなどがつくのが一般的。金額も場内指名バックは本指名バックの半額前後(おおむね300〜1,500円)に設定されることが多いです。
場内指名バックがない店もあるの?
あります。「場内バック制度なし(0円)」の店は珍しくなく、その場合は本指名バックのみが歩合の収入源になります。金額や有無は業態・店舗で大きく異なるため、求人票やバック表で事前に確認するのが確実です。
新人が場内指名バックを重視すべき理由は?
固定客(本指名客)がいない新人期間は、フリー客から場内指名をもらうことが主要な収入源になり、時給査定の評価指標にもなるためです。場内指名を積み重ね、リピートしてもらって本指名へ昇格させるのが王道の営業ルートとされています。
出典(5件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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