GLOSSARY / 水商売用語

フリーふりー

業務・経営用語キャバクラ

特定のキャスト/ホストを指名せずに来店・着席している客、またはその状態。

定義

特定のキャスト/ホストを指名せずに来店・着席している客、またはその状態。「フリー客」とも呼ぶ。指名がないため、1セット(約50〜60分)の間に複数のキャスト(目安2〜5名、多くは15〜20分ごと)が交代で接客する。店側から見ると、フリーで着いた席で客が気に入ったキャストをその場で指名すれば「場内指名」に転換し、次回以降の「本指名」へ育てていく入口となるため、新規客獲得・指名化の重要なチャンスとされる。伝票上はフリー客の伝票を「赤伝(あかでん)」と呼び、指名客の「黒伝(くろでん)」と区別する。フリーで着いただけ(指名が成立しない)ではキャスト個人の指名売上にならないのが原則で、場内指名が成立して初めて指名料・バックがキャスト評価に反映され始める。客側は指名料がかからず割安に店の雰囲気を楽しめ多数のキャストと話せる反面、店側が割り当てるため好みの相手が来るとは限らず、人気上位キャストは付きにくい傾向がある。

読み・由来

読み:ふりー

英語 free(自由な・縛りのない)から。「指名という縛りがない=どのキャストにも自由に接客される/誰のものでもない客」というニュアンスで、ナイトワーク全般に接客・営業用語として定着した。読みは外来語そのまま「ふりー」。

使い方(例)

スタッフ「ご指名はございますか?」 客「いや、今日はフリーで。」── 受付でこう伝えると、指名なしで案内され複数のキャストが順番に接客に着く。ホール側では「フリーの席は誰にでも指名化のチャンスがあるから、まず連絡先交換だけは必ずしておいて」と新人キャストに指導することが多い。

業態による違い

キャバクラ/ホスト: ほぼ同義で、指名なしで来店し複数キャストが回る基本スタイル。ホストでは初回来店客もフリーと呼ばれ「ヘルプ回し」で各ホストと会話し、フリー→本指名(永久指名が一般的)へ繋ぐ。関西では本指名をA指名・場内指名をB指名と呼ぶ店もある。スナック: カウンター越し接客で在籍数も少なく指名制度自体が緩い/無い店が多いため「フリー」という区分は前面に出にくい。銀座などの高級クラブ/ラウンジ: 会員・紹介制かつ「係(かかり)」制(客に固定の担当が付き、誰が接客しても売上は係のもの)が中心のため、純粋なフリー客はほぼ存在しないとされる。なお「枝客(指名客=幹に連れられて来たフリー客)」はクラブでは幹の指名キャストの売上に加算されるなど、フリー扱いの売上帰属が業態で異なる。

夜レジでの扱い

フリーの最大の論点は「指名がいない卓の売上(特にボトル等)を誰のバックにするか」。夜レジ(水商売特化POS)はフリー(指名なし)の卓を識別し、本指名がいない卓のボトルバックを、その卓に着いた場内指名キャスト全員で均等割りして自動配分する設計です(店舗設定の場内バック率で算出し、丸めは最後に1回)。例: フリー卓でボトル¥60,000なら場内指名A・B・Cの3人で均等割り。手按分や配分トラブルを防ぐ機能として位置づけられています。キャストバックは5系統(指名/延長/オーダー商品/本指名売上/ボトル)で自動計算され、スライド時給=max(本指名売上ベース時給,ポイントベース時給,保証時給)を労働時間で月次加重平均、ホステス源泉徴収は計算期間の日数を控除して処理します。配分ロジックの詳細は「キャストバックの自動計算」(/reji/features/cast-back/)、フリー卓を含む日々の入力・日報/月報の運用は「機能一覧」(/reji/features/)、プラン別の使える範囲は「料金プラン」(/reji/pricing/)をご覧ください。

相場・注意点

場内指名料の相場は出典により幅があり(500〜1,500円とする記事と1,000〜3,000円とする記事が混在)、おおむね500〜3,000円程度・店舗により幅があると捉えるのが妥当。フリーで着いた客のボトル等が誰の売上/バックになるかは「お店のシステムによる」と複数記事が明記しており、業界共通の固定ルールではない(夜レジの均等割りもあくまで同POSの設計・店舗設定依存)。また「フリー=新規」と同一視する用語集もあるが、厳密には別概念で(常連でも指名せず来ればフリー)、店により語の運用が揺れる点に注意。銀座高級クラブで「フリーがほぼ存在しない」というのは係制を前提とした傾向であり、全店一律ではない。

よくある質問

フリーで着いたお客様はキャストの売上になりますか?
フリーで着いただけ(指名が成立しない状態)では、原則キャスト個人の指名売上にはなりません。フリー席で接客中にその場で指名(場内指名)をもらえて初めて、指名料やバックがキャストの評価に反映され始めます。フリー客の伝票は「赤伝」、指名客の伝票は「黒伝」と呼んで区別します。
フリーと新規は同じ意味ですか?
同一視する用語集もありますが、厳密には別概念です。フリーは「指名をしていない状態」を指すため、常連客でも指名せず来店すればフリーです。一方、新規は初めて来店する客を指します。店によって語の運用は揺れます。
本指名がいないフリー卓のボトルのバックは誰のものになりますか?
業界共通の固定ルールはなく、お店のシステムによります。夜レジ(水商売特化POS)の設計では、本指名がいないフリー卓のボトルバックは、その卓に着いた場内指名キャスト全員で均等割りして自動配分します(店舗設定の場内バック率で算出)。詳細は /reji/features/cast-back/ をご覧ください。
出典(13件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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