GLOSSARY / 水商売用語

単価上げたんかあげ

業界スラングホスト

客1人が1回の来店で使う金額(=客単価)を、ドリンク・ボトル・指名・延長・同伴・イベントなどの口実を使って意図的に引き上げる営業の動き。

定義

客1人が1回の来店で使う金額(=客単価)を、ドリンク・ボトル・指名・延長・同伴・イベントなどの口実を使って意図的に引き上げる営業の動き。あまり使わない客(細客)を時間をかけて多く使う客(太客・エース)へと変えていく「育て営業(育て)」とセットで語られ、その過程の核となる動作が「単価上げ」にあたる。客単価は「セット料金+指名料+ドリンク/ボトル+フード+サービス料」で構成され、固定費(セット料金)以外の変動費を利用してもらうことで単価を上げるのが定石とされる。

読み・由来

読み:たんかあげ

飲食・小売一般のマーケティング用語「客単価(を上げる)」が母体。これが水商売(ホスト・キャバクラ・ラウンジ)の現場で短縮・口語化され、客との関係構築を通じて支出を引き上げる営業文脈のニュアンスを帯びた。ホスト業界では「育て(育て営業)」という固有の体系語と一体で運用される。なお「単価上げ」自体は業界用語辞典の見出し語として確認できる固定スラングというより、「客単価を上げる」の口語短縮+育て営業の文脈で使われる現場表現と解するのが実態に近い。

使い方(例)

「この客もう少し通わせて単価上げていこう」「育て中の子だから焦らず単価上げる感じで」「ドリンクと延長で今日のテーブル単価上げといた」

業態による違い

ホスト=「育て(育て営業)」「本営」など信頼関係や恋愛感情を足場に、細客→太客→エースへと時間をかけて単価を上げるのが王道。キャバクラ=セット料金以外の変動費(ドリンク・同伴・本指名・延長)を狙うのが定番で、高単価ボトルのおねだりが特効薬とされる。飲食・カフェ全般=アップセルやセットメニューで単価を上げる手法を指し、恋愛系の含意はない。同じ「単価を上げる」でも、業態によって手段と含意が大きく異なる。

夜レジでの扱い

夜レジでは、客単価を構成する変動費(ドリンク・ボトル・延長・同伴・指名)を正確に計上・可視化できる。延長料金の30分単位での自動計上などにより「収益漏れ」を防ぎ、卓ごと・客ごとの単価の動きを数字で把握できるため、感覚に頼りがちな「単価上げ」の実務を裏側から支援できる。

相場・注意点

「単価上げ」は通常の接客・営業の範囲で行われるが、客の支払い能力を超えて支出をあおる、虚偽の口実で来店や購入を促す、といった行為は客とのトラブルや売掛金の焦げ付き、店の信用低下につながる。あくまで客が納得して使える範囲が前提とされる。「太客」の目安は月15万〜50万以上、100万以上で極太とされるが、これは現場で語られる目安であり明確な基準ではない。

よくある質問

「単価上げ」と「育て営業」はどう違うの?
「育て営業(育て)」は、信頼関係や居心地の良さを足場に、客の支出をゆっくり引き上げていく営業手法そのものを指します。「単価上げ」はその過程で行う「1回あたりの支払額を増やす」という具体的な動作を指す現場表現です。育て営業の中心にある動きが単価上げ、という関係になります。
キャバクラで単価を上げる定番の方法は?
客単価は「セット料金+指名料+ドリンク/ボトル+フード+サービス料」で構成されます。固定のセット料金以外の変動費(ドリンク・同伴・本指名・延長)を利用してもらうのが定番とされ、特に高単価ボトルのおねだりが効果的とされます。
出典(8件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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