GLOSSARY / 水商売用語

延長料金えんちょうりょうきん

業務・経営用語キャバクラ

時間制(セット制)の店舗で、入店時に設定された規定時間(1セット=多くは60分前後)を超えてさらに滞在する場合に追加で発生する料金。

定義

時間制(セット制)の店舗で、入店時に設定された規定時間(1セット=多くは60分前後)を超えてさらに滞在する場合に追加で発生する料金。退店までセット単位で加算され、会計時にセット料金・指名料などと合算して一括精算されるのが一般的。課金単位は店舗により30分または60分で、1セットまるごと延ばす「フル延長」と半分だけ延ばす「ハーフ延長(半延長)」があり、料金はセット料金と同額または半額に設定する店が多い。発生方式は、終了5〜10分前にボーイ(黒服)が席を回って意思を確認する「確認延長」と、申し出がなければ時間経過で延長扱いになる「自動延長」の2パターン。トラブル防止の観点では、終了10〜5分前の声かけ(確認延長)が運営上の鉄則とされる。店側にとっては客単価と滞在時間を伸ばす要であり、キャストにとっては延長バックという収入源にも直結する。

読み・由来

読み:えんちょうりょうきん

飲食・遊興サービスの「時間制(セット制)」課金から派生した語。カラオケ・スナック・クラブ・キャバクラなど、時間で席料を取る業態に共通する概念で、規定の時間枠(セット)を「延長」する=追加で時間を買うという発想から「延長料金」と呼ぶ。15分・30分単位で刻む「タイムチャージ制」に対し、まとめて時間を区切る「セット料金制」での延長が水商売では主流。

使い方(例)

(接客)セット終了5分前、ボーイが席に回って「お時間そろそろですが、延長されますか?」と確認する。

(料金案内)「うちは延長料金がセットと同額、1セット60分6,000円なので、延長30分なら3,000円です」

業態による違い

キャバクラ:1セット60分が主流で、延長はセット同額または半額。確認延長と自動延長が混在する。ラウンジ・クラブ:時間制で延長の考え方は同様だが、セット時間・料金が高めの傾向。スナック:チャージ+時間制が多く、延長料金を明示しない店もある一方、セット制なら同様に延長料金が発生する。ガールズバー:チャージ+1時間ごとなどの時間延長型が多い。いずれも「規定時間の超過分を追加課金する」という骨格は共通で、課金単位(30分/60分)・同額か半額か・自動延長の有無が業態と店舗で分かれる。

夜レジでの扱い

夜レジ(水商売特化POS/給与計算)は延長を会計と給与の両面で扱う。会計確定時に「延長フル/ハーフ」を入力すると、登録済みのバック種別ルールに自動照合して延長バックを確定する。キャストバックは指名・延長・オーダー商品・本指名売上・ボトルの5系統で管理され、延長はそのうちの一系統。特徴的なのは「延長して初めて指名バックが成立する」という店舗ルールにも対応する点で、延長がなければ指名バックを付けない運用も自動処理できる。延長による売上・ポイントはスライド時給=max(本指名売上ベース時給, ポイントベース時給, 保証時給)の算定にも反映され、月次は労働時間で加重平均される。一般POS(エアレジ・スマレジ等)はこれら延長バックやスライド連動に非対応で手計算になりがちな点が差別化になる。延長バックの5系統管理やルール設定の詳細は機能ページ「キャストバック自動計算」(/reji/features/cast-back/)で、料金プランは料金ページ(/reji/pricing/)で、機能全体は機能一覧(/reji/features/)で確認できる。

相場・注意点

延長料金の相場は店舗・業態でばらつくため、セット料金との比率(同額か半額か)と課金単位(30分/60分)を事前に確認するのが基本。延長バック(延長指名バック)はキャスト1回延長あたり600〜2,000円程度が一例で、ポイントスライド制では延長指名を「30分=1ポイント」などで換算し合計ポイントで時給が変動する。なお、申し出がなければ自動的に課金される「自動延長」は、客が退店意思を伝えそびれて想定外の請求につながりやすく、消費者トラブルの観点から終了前の声かけ(確認延長)を徹底する店が多い。自動延長の法的評価(景表法・特商法等)はここでの判断範囲外。

関連用語

よくある質問

延長料金はいくらかかりますか?
店舗により異なりますが、延長はセット料金と同額または半額に設定する店が多く、課金単位は30分または60分です。たとえば1セット60分6,000円でセット同額・30分延長なら3,000円が目安。会計時にセット料金や指名料と合算して精算されます。
確認延長と自動延長の違いは?
確認延長は、セット終了の5〜10分前にボーイ(黒服)が席を回って延長の意思を確認する方式。自動延長は、申し出がなければ時間経過でそのまま延長扱いになる方式です。トラブル防止の観点では終了前の声かけ(確認延長)が運営上の鉄則とされます。
延長するとキャストにバックは入りますか?
指名客が延長した際にキャストへ支払われるインセンティブを延長バック(延長指名バック)と呼び、相場は1回あたり600〜2,000円程度。延長料金自体にバックを付けない店でも、延長の都度発生する指名バック等で還元されることがあります。なお「延長して初めて指名バックが成立する」という運用の店もあります。
出典(11件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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