定義
水商売・夜の業界で、お店やキャストに対して多額のお金を使ってくれる、売上貢献度の高いお客のこと。「太っ腹なお客さん」の略とされる。
1回の会計が高額、あるいは来店頻度が高く、本指名・同伴・ボトル・延長などで継続的に支出してくれる常連客を指す。明確な全国統一の基準はなく、店のランク・地域・業態・キャスト個人の成績によって閾値が変わる。スタッフ間でお客のタイプを一言で共有するために使われる呼称で、対義語の「細客」とセットで覚えられることが多い。
読み・由来
読み:ふときゃく
「太っ腹なお客さん」の短縮形というのが現代の一般的な理解。「太い(お金を多く・大きく使う)」という金銭的なイメージに由来する。一部に芸者文化の「太い筋」といった表現を起源とする指摘もあるが、業界・用語集での通説は「太っ腹」の略。客の体型とは無関係。
使い方(例)
黒服→キャスト「あの席、太客だからしっかり対応して」
キャスト同士「太客の指名が入ったから今月ナンバー狙えるかも」
業態による違い
業態を横断して使う共通語だが、基準額のニュアンスが異なる。
【キャバクラ/ラウンジ】高単価・高額ボトル・延長・指名が中心で、月30万円前後〜や1回数万〜数十万円が目安。黒服が特別対応することが多い。
【ホストクラブ】女性客が担当ホストに使う額が基準。太客/細客の区別が特に強く意識される業態。
【スナック/ガールズバー】料金体系がカジュアルなため絶対額は低めになりやすく、来店頻度・関係性の継続や「店舗平均を上回る安定した支出」など相対的な貢献度で判断される傾向。
いずれも本質は「店・キャストの収益に貢献する高支出客」で共通。
相場・注意点
明確な全国統一の金額基準はなく、店のランク・地域・業態・キャスト個人の成績によって閾値が変動する。よく挙がる目安は「一般的なキャバクラで月20〜30万円程度」「1回5万〜10万円以上」。高級店では1回数十万〜100万円超のこともある。低価格帯の店ほど太客の基準額は相対的に下がる。あくまで目安であり、絶対値での断定は避けるべき。金銭貢献度による実務的な分類であり、客を揶揄する語ではない。
よくある質問
- 太客と細客の違いは?
- 太客は店やキャストに多額を使ってくれる売上貢献度の高い客、細客はあまりお金を使わない客を指す対義語です。基準額は店のランクや業態によって変わるため、絶対的な金額ではなく相対的な貢献度で判断されます。
- いくら使えば太客と呼ばれる?
- 全国統一の基準はありません。よく挙がる目安は一般的なキャバクラで月20〜30万円程度、1回5万〜10万円以上ですが、高級店では1回数十万〜100万円超、低価格帯の店ではもっと低い額でも太客とされます。あくまで店・業態ごとの目安です。
- 太客の語源は?
- 「太っ腹なお客さん」の略というのが通説で、お金を大きく使う『太い』という金銭的なイメージに由来します。客の体型とは関係ありません。
出典(5件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。