GLOSSARY / 水商売用語

痛客いたきゃく

業界スラングキャバクラ

ナイトワーク・風俗業界で、店のルールやマナーを守らず、キャストや従業員に継続的に迷惑・負担を与える言動をする客を指す現場用語。

定義

ナイトワーク・風俗業界で、店のルールやマナーを守らず、キャストや従業員に継続的に迷惑・負担を与える言動をする客を指す現場用語。「痛い客」を略した言葉。具体的には、酒癖の悪さ、セクハラや過剰な身体接触、暴言・高圧的な態度、しつこい連絡先要求や店外の誘い、無理な値引き要求や会計トラブルなどが代表例。明確な定義はなく、行為の悪質さや再発性に対してスタッフが使う主観的な分類語である。キャバクラ系では「太客・細客」とセットで客のタイプを一言で共有するために使われ、席につく前に「痛客だから気をつけて」とスタッフ間で注意を回す文脈で生まれた。揶揄を含む内輪言葉のため、用語としては容姿や人格ではなく行為ベースで捉えるのが実務的。

読み・由来

読み:いたきゃく

「痛」は2000年代に「イタイ」「痛い人」といった形で若者言葉として広まり、その流れで2005年頃から迷惑な客を指して「痛客」と呼ばれるようになったとされる。ただしこの年代特定は解説系サイトの記述に基づくもので、一次資料による正確な初出は不明。

使い方(例)

「あの席、痛客だから気をつけてね」と黒服がキャストに耳打ちした。/「酒癖が悪くて毎回もめる人だから、店内では痛客で共有してる」

業態による違い

業態でニュアンスが分かれる。キャバクラ・ガールズバー・ラウンジでは「太客・細客」とセットの客分類語で、酒癖・セクハラ・過剰接触・しつこいアプローチ型が中心。ホストクラブでは色恋営業特有の依存型・ヘルプや内勤に冷たく当たる型・金を使わず態度だけ大きい型が目立つ。風俗業界では不潔・乱暴なプレイ・店外デートの執拗な誘いなどが加わる。いずれも「店・キャストに迷惑を与える客の総称」という核は共通。

相場・注意点

客を揶揄・蔑視するニュアンスを含む内輪言葉である点に注意。本用語集では「店・キャストに継続的に迷惑や負担を与える客を指す現場用語」と中立に定義し、特定の客層を見下す表現としては扱わない。似た問題客でも、条件次第で急に態度が悪化する「地雷客」、一時的な迷惑行為全般を指す「迷惑客」とは使い分けられ、痛客は継続性・再発性が高いというニュアンスがある。度が過ぎる場合は店から出禁(出入り禁止)の対象になることもある。

よくある質問

痛客と太客の違いは?
太客は多額を使ってくれる優良客を指すのに対し、痛客は暴言・過度な要求・迷惑行為などで店やキャストに負担をかける問題客を指します。金払いが良くても言動に問題があれば痛客と見なされることがあります。
痛客にはどう対応すべき?
無理に一人で抱えず、黒服やスタッフと共有して対応するのが基本です。悪質な場合は出禁(出入り禁止)にする店もあります。暴力・脅迫・無銭飲食などは警察・弁護士に相談すべき事案です。
出典(5件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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