GLOSSARY / 水商売用語

出禁できん

業界スラングキャバクラ

「出入り禁止」を略した言葉。

定義

「出入り禁止」を略した言葉。トラブルや迷惑行為・違法行為・支払い拒否など、問題のある客に対して店側がその後の入店・サービス提供を断る措置を指す。キャストや他の客、店舗を守るための仕組みとして、キャバクラ・クラブ・ホストクラブ・風俗など水商売全般で使われる。一度出禁になるとその店には二度と入れない場合がほとんどで、複数店舗を運営するグループ・系列店では一店での出禁が系列全体に共有されることもある。

読み・由来

読み:できん

「出入り禁止(でいりきんし)」を略した言葉で、読みは原則「できん」。水商売・風俗業界に限った用語ではなく、飲食店・コンビニなど小売店でも問題客の入店を断る措置として一般的に使われる。法律で明確に定義された用語ではないが、店側がサービス提供相手を選べる根拠は民法上の「契約自由の原則」にあるとされ、客を選んで来店を断ること自体は違法ではないと説明される。

使い方(例)

「あの客、キャストにしつこくお触りして出禁になったらしいよ」「系列店全部で情報共有されてるから、一回出禁になると他の店も入れなくなる」

業態による違い

キャバクラ・クラブ=セクハラや過度なお触り、暴力・暴言、他客への迷惑、無銭飲食、キャストへのストーカー・引き抜き勧誘などが主な理由。店全体の出禁とは別に、キャスト個人が特定の客の接客を拒む「NG客」「痛客(いたきゃく)認定」という弱い段階も存在する。ホストクラブ=客(姫)が主な対象だが、ホスト側が重大な規律違反で系列含め事実上の出禁扱いになるケースもある。「痛客」扱いを経て最悪は出禁に至る流れ。風俗=無断キャンセル(ドタキャン)、本番交渉・プレイ強要、嬢の個人情報詮索、盗撮・録音(犯罪レベル)、暴言、料金トラブルなどが理由。なお風俗の文脈では「施設禁止(永久)=出禁」と「再入店禁止(一定期間後に再利用可の一時措置)」を区別する説明も見られるが、これは一部の媒体中心の記述で、業界全体で厳密に統一された用語ではない可能性がある。

相場・注意点

相場・料金の概念はなく、店舗が下す処分・措置を指す言葉。実務上の運用差として、(1)単店舗のみの出禁か、(2)グループ・系列店全店で共有される「ブラックリスト」型の出禁かで重さが異なる。後者は複数店舗運営のキャバクラグループや風俗系列店で多く、電話番号・顔・予約情報などで共有・ブロックされる。原則として一度の出禁の解除はほとんどなく、後日の謝罪や手土産持参でも撤回は極めて困難とされる。出禁の理由には盗撮・録音・本番強要など犯罪に当たる行為も含まれ、その場合は出禁にとどまらず通報・法的対応に発展しうる点に注意。

関連用語

出入り禁止NG客痛客ブラックリスト入店拒否黒服カスハラ

よくある質問

出禁は解除してもらえる?
原則として解除はほとんど期待できないとされる。とくに系列店全体で情報共有される「ブラックリスト」型の出禁は、後日謝罪や手土産を持参しても撤回は極めて困難というのが実務上の説明。店側はサービス提供相手を選べる立場のため、再入店を断られても基本的に従うことになる。
店が客を出禁にするのは違法ではない?
店側がサービス提供相手を選べる根拠は民法上の「契約自由の原則」にあるとされ、問題のある客の来店を断ること自体は違法ではないと説明される。ただし出禁は法律で明確に定義された用語ではなく、運用は各店舗の判断による。
出典(9件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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