定義
同じ担当キャスト(ホスト)を指名している複数の客が、同じ日・同じ時間帯に同時来店し、店内に居合わせる状態のこと。「指名が被る」が語源。担当は限られた時間の中で複数の卓を行き来して接客するため、ヘルプを活用しながら時間配分する必要がある。売れている人気キャストほど日常的に起きる現象で、人気の証ともされる。客側の視点では、自分と同じ担当を指名している他の客=指名上のライバルそのものを指す用法もある。
読み・由来
読み:かぶり
「指名が被る(同じ担当に複数の指名客が重なる)」という言い回しに由来し、名詞化して「被り」と呼ばれるようになったホスト・水商売業界の業界用語。
使い方(例)
「今日は2被りだから、担当が卓に来る時間が短いかも」
「売れてるホストにとって被りは日常茶飯事だよ」
業態による違い
ホストクラブで最も中心的に使われる語。キャバクラ・クラブ・ラウンジでは「指名被り」と呼ぶことが多いが、客の人数を付けて「2被り(本指名客が2組同時)」「3被り(3組)」と数える運用は共通している。なお「合番(あいばん)」という語は出典間で意味が割れており、(a)指名被りと同義とする説明と、(b)複数の客がそれぞれ別キャストを指名して同席する「ダブル指名/複数指名」状態を指す説明の両方が見られるため、被りと完全な同義とは言い切れない。ホスト界隈では推し活由来の「同担(どうたん)」が被りとほぼ同じ意味で使われることもある。
相場・注意点
価格・相場の概念ではなく、接客オペレーションや指名状況を表す語のため、金額の相場は存在しない。ただし客側にとっては被りが多いほど担当が自分の卓につく時間が減るため、「被りに勝つ」目的で伝票額(単価)を上げる動機につながる文化的な力学がある。イベント日や締め日は、ホストが売上のために抱える客を複数呼ぶことで被りが発生しやすい。
よくある質問
- 「2被り」「3被り」はどういう意味ですか?
- 同じ担当を指名している本指名客が同時に何組来店しているかを数える言い方です。2組同時なら2被り、3組同時なら3被りと呼びます。数が多いほど担当が一卓に割ける時間は短くなります。
- 被りが多いのは悪いことですか?
- 客側にとっては担当と過ごせる時間が減るというデメリットがありますが、店やキャスト側から見れば指名客が多い=人気の証でもあります。売れている人気キャストほど被りは日常的に起きます。
出典(4件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。