GLOSSARY / 水商売用語

裏引きうらびき

業界スラングキャバクラ

キャストが店舗を通さず、お客から直接お金や金品(現金・ブランド品など)を受け取る行為。

定義

キャストが店舗を通さず、お客から直接お金や金品(現金・ブランド品など)を受け取る行為。本来は店で支払われるべき対価を店外で個人的に受け取ってしまうことで、店の売上を損なう「裏切り」として、ほぼ全店で禁止・タブー視されている。同伴・アフター・店外デートとの境目は「店の売上に貢献するか」「現金の直接授受があるか」で語られることが多い。発覚すれば店内ペナルティ(罰金・解雇・出禁リスト入り)の対象になりやすく、店側には何のメリットもなくトラブルに発展しやすいため、各店が厳しく禁止している。なお運用の線引きは店ごとに差があり、自発的な好意のプレゼントは該当しないが催促すれば該当する、といった解釈も現場では分かれる。

読み・由来

読み:うらびき

「店(表)の外=裏でお客を引く(=惚れさせて自分につなぎとめる・引っ張る)」から来たとみられる。「引く」はナイトワークで「お客を自分に惚れさせる・つなぎとめる」意の業界語(『引けてる』『引っぱる』等)として広く使われ、これが店を介さない私的な引き込みを指す「裏引き」になったと推定される。店を介さないことから別名「直引き(じかびき)」。地域・店により「闇引き」「ヤミ権」とも呼ばれる。ただし語源を明記した一次資料は確認できず、あくまで業界語からの推定。

使い方(例)

「同伴やアフターはOKだけど、裏引きは絶対ダメ。バレたら罰金だよ」「お客さんから店外で直接お金もらうのは裏引き(直引き)になるから断った」

業態による違い

基本の意味は業態を問わず共通(店を通さない直接の金銭授受=禁止)。差が出るのは線引きの場面:キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ガールズバーでは同伴/アフターが公認されるため、それらと裏引きの区別(店の売上に直結するか・現金授受があるか)が特に問題になる。ホストクラブでは担当に貢ぎたいお客側の動機から起きやすいが、店の売上が成り立たなくなるためほぼ全店禁止。風俗では店外でサービスまで行う「店外デート」型が多く、双方の危険性がより高いとされる。スナックは小規模で同伴等のシステムが薄い分、語られる頻度はキャバ・クラブより低め。

夜レジでの扱い

裏引きは「店の売上計上を経由しない金銭授受」であり、本来であればPOSや会計、キャストバック(指名料・ドリンクバック等の還元)計算の前提を崩してしまう。夜レジのように売上を記録・透明化する仕組みは、結果的に売上の見える化に資するという文脈で語られる余地はある。キャストバックの仕組みは <a href="/reji/features/cast-back/">キャストバック機能</a> を参照。

相場・注意点

店内ペナルティとして罰金・解雇・ブラックリスト(出禁)の対象になりやすい。法的には業務上横領罪・背任罪・風営法違反に該当する可能性が業界メディアで指摘されるが、いずれも法律事務所の一次見解ではなく、立件の要件・成否はケースバイケースで断定はできない。また「発覚=罰金・解雇」と強い禁止を強調する出典が大半である一方、「バレても黙認されがち」とする記述もあり、現場の実態は店により幅がある。本項は中立に記載しており、推奨・煽りの意図はない。

関連用語

よくある質問

裏引きと同伴・アフターの違いは?
同伴やアフターは店の売上に貢献する公認のシステムですが、裏引きは店を通さずお客から直接お金や金品を受け取る行為です。判断の目安として「店の売上に直結するか」「現金の直接授受があるか」で語られることが多く、その点が両者の線引きになります。
裏引きと直引きは同じ意味?
ほぼ同義として扱う出典が多数です。ただし一部には『裏引き=キャストが自発的に受け取る/直引き=客に誘われて同意する』と微差を付ける説明や、別名に「外引き」を挙げる例もあり、店・人による運用差があります。
お客からのプレゼントも裏引きになる?
店ごとに運用が分かれます。自発的な好意のプレゼントは裏引きに当たらないとする一方、こちらから催促すれば該当する、といった線引きが現場では語られます。判断はお店のルールに従うのが確実です。
出典(7件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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