定義
キャストが出勤してから閉店(退勤)まで指名が1本も入らず、誰の客にもならないまま勤務を終えること。本指名だけでなくフリー客の付け回し(場内指名)も取れず、待機室で過ごすか、わずかにフリーの席へ付いてもすぐ外れてしまう状態を指す。指名制度のある水商売で広く使われる言い回し。
読み・由来
読み:おちゃをひく
江戸時代の遊郭・花柳界に由来する。客のつかない暇な遊女や芸者が、手待ち時間に客へ出す茶葉を茶臼(ちゃうす)で挽かされたこと(=「お茶を挽く」)から、「客がつかず暇な状態」を「お茶をひく」と呼ぶようになり、現代の水商売に受け継がれた。本来の表記は「挽く」だが、現在は「引く」と書かれることが多い。なお、客がつかない場合に客用の茶代を給金から「引かれた」ことを語源とする別説もある。
使い方(例)
「今日はお茶ひきだった…」「新人のうちはお茶を引いても仕方ないから気にしないで」
業態による違い
指名制度のある業態(キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ガールズバー・スナック・ホスト・風俗)で広く共通して使われ、「指名・接客がゼロで終わる」という核は業態を問わず同じ。風俗では歩合制が中心のため「接客ゼロ=収入ゼロ」のニュアンスが特に強い。一方、日当(保証給)が出るキャバクラ等では、売上ゼロのキャストが店側の赤字要因にもなる点が意識される。同義の言い回しとして「客0(きゃくゼロ)」「ボウズ(坊主)」を使う店もある。
相場・注意点
相場・料金に直接関わる用語ではない。経済的には、お茶を引くと指名バック・同伴バック・ドリンクバック・ボトルバックがすべてゼロになり、キャストの収入が大きく落ち込む。お茶引きが続くと「集客努力をしていない」とみなされ、減給や出勤時間の削減など待遇悪化につながることがある。
よくある質問
- お茶を引くとお給料はどうなりますか?
- 指名・同伴・ドリンク・ボトルなどの各種バックがゼロになるため、その日の歩合収入は基本的につきません。キャバクラなど日当(保証給)制の店では当日分の保証給は支払われますが、お茶引きが続くと減給や出勤時間の削減につながることがあります。
- なぜ「お茶を引く」と言うのですか?
- 江戸時代の遊郭で、客のつかない暇な遊女や芸者が手待ち時間に客用の茶葉を茶臼で挽かされたことに由来します。本来は「挽く」と書きますが、現在は「引く」と書かれることが多いです。
出典(5件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。