GLOSSARY / 水商売用語

TC(テーブルチャージ)てぃーしー(テーブルチャージ)

業務・経営用語キャバクラ

客が席に着いた時点で、飲食代やドリンク代・指名料とは別に発生する「席料(場所代)」のこと。

定義

客が席に着いた時点で、飲食代やドリンク代・指名料とは別に発生する「席料(場所代)」のこと。伝票や料金表では「TC」「T.C.」と略記される。注文した金額の多少にかかわらず、席を利用すること自体に課される固定料金で、キャバクラ・クラブ・スナック・ラウンジから一般のバー・居酒屋まで幅広く導入される(ただし設定していない店も多い)。ポイントは、伝票上の「セット料金」=テーブルの上に乗っているもの(飲食)の代金とは別建てで、TCは「テーブルを占有することへの場所代」という考え方であること。会計時には「サービス料(奉仕料)」の項目で加算される店もある。金額は法律で定められておらず、店が自由に設定できるため統一相場はない。

読み・由来

読み:てぃーしー(テーブルチャージ)

「テーブルチャージ(table charge)」は和製英語で、英語の table + charge を組み合わせた造語。英語圏では同義に "cover charge" を使うのが一般的で、cover はもともと「1人分のテーブルセッティング」を指した。"table charge" も英語に皆無ではないが、ネイティブはほぼ "cover charge" と言う。なお欧米はチップ文化が根付いており、店が一方的に課す席料の慣習はあまり見られない。夜の業界では伝票表記として英字略号「TC」「T.C.」が定着している。

使い方(例)

「この店、TC(テーブルチャージ)が一人2,000円かかるよ」/伝票の上段に『セット料金』、その下に『TC』と『TTC(追加テーブルチャージ=延長分)』が並んでいる、という構成も。スナックで「チャージ料」と言われたら、テーブルチャージか、セット料金そのものを指している可能性があるので確認したい。

業態による違い

業態によって「テーブルチャージ/チャージ」が指す範囲がぶれる。(1) キャバクラ・クラブでは、TCは「セット料金」とは別建ての席占有料という位置づけが基本。(2) スナックでは「セット料金そのものをチャージ料と呼ぶ」店と、セット料金とは別途チャージ(相場1,000円前後)を取る店が混在する。(3) ラウンジ・スナックの「セット料金」が単純に席料(チャージ/テーブルチャージ)の意味で使われ、飲み物は別料金・時間制という地域事例もある。(4) 一般の居酒屋・バーでは「お通し代」とほぼ同義で扱われ、TCの代わりにお通しを出すスタイルが主流。つまり同じ「チャージ」でも、夜の店=席占有料、居酒屋=お通し代寄り、と捉え方が異なる。

夜レジでの扱い

TCは「店の売上・会計(料金体系)」側の概念で、キャストバック(指名/延長/オーダー商品/本指名売上/ボトルの5系統バック)の直接の計算対象ではない。バックの母数になるのはドリンク・ボトル・指名等の売上であり、席料そのものはバック対象外として扱う店が多い(ただし店舗ごとの就業規則・給与ルールで例外があり得るため、運用ルールは要確認)。バックの仕組みは『/reji/features/cast-back/』で詳しく解説している。夜レジでの実務的な噛み合わせは主に料金設定と会計まわりで、セット料金・TC・延長・指名料・ドリンク/ボトルといった複数項目を伝票(チェック)に正しく積み上げ、時間制の延長(TTC的な追加チャージ)も含めて計算できる。日報・月報の自動作成、ボトルキープ(場所/期限)管理、売掛の回収管理まで一気通貫で追えるのが強み(詳細は『/reji/features/』)。一般POS(エアレジ/スマレジ)は水商売特有の多段チャージ+指名・延長+キャストバックの一体運用に非対応で、TC込みの料金体系や締め作業が手計算になりがち、という点が差別化の文脈。料金プランは『/reji/pricing/』を参照。用語集では「英数索引(TC)」と「あ行〜た行(テーブルチャージ)」の両方からたどれるよう登録するのが望ましい。

相場・注意点

相場は業態・グレードでレンジが大きく分かれる。キャバクラ・クラブ・スナック等のTCは概ね1,000〜2,000円が相場とする実務サイトがある一方、キャバクラ専門コラムや高級クラブ解説では席についた時点の基本料金として3,000〜5,000円程度とするものもある。銀座等の高級クラブでは1名3,000〜5,000円前後で、AC(オールチャージ)/BC(ボーイチャージ)/TC(テーブルチャージ)/TTC(追加テーブルチャージ=延長相当)を併用する店もある。一般飲食(居酒屋・バー)の席料/お通し代は300〜1,000円程度、高級割烹・料亭・会員制クラブは1万円以上のことも。地域差は首都圏が高め、地方(特に関西)が安めの傾向。レンジが資料間で割れるのは、グレード差に加え「TC単体」を指すか「セット料金+チャージ込み」を指すか定義がぶれるためで、決め打ちせず業態・グレードで幅があると捉えるのが安全。金額は法律で定められておらず、トラブル防止のため入口表示・会計明細への明記が推奨される。

関連用語

セット料金お通し(突き出し)サービス料(奉仕料)ミニマムチャージ指名料延長料金AC(オールチャージ)BC(ボーイチャージ)TTC(追加テーブルチャージ)カバーチャージ

よくある質問

TC(テーブルチャージ)の相場はいくらですか?
業態とグレードで幅があります。一般的なキャバクラ・クラブ・スナックでは1,000〜2,000円が相場とする解説が多い一方、キャバクラ専門コラムや銀座などの高級クラブでは3,000〜5,000円程度とするものもあります。金額は法律で決まっておらず店が自由に設定できるため、統一相場はありません。
TCとセット料金は何が違いますか?
セット料金は伝票の上段にあたる「テーブルの上に乗っているもの(飲食)」の代金で、TCは「テーブルを占有すること自体への場所代(席料)」です。キャバクラ・クラブでは両者を別建てにするのが基本ですが、スナックではセット料金そのものをチャージ料と呼ぶ店もあり、線引きは店によって異なります。
TCとお通し(突き出し)は同じものですか?
近い概念ですが業態で扱いが異なります。夜の店ではTC=席占有料という位置づけが基本で、一般の居酒屋・バーではTCの代わりにお通しを出し、お通し代がほぼ席料として機能するスタイルが主流です。
出典(14件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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