定義
初回・フリー(指名相手がまだいない)の客が、帰り際にお見送り役を1人だけ選んで指名すること。主にホストクラブの初回接客(複数のホスト/キャストが交代で席につく初回卓)で使われる仕組みで、「今日いちばん気に入った人」を退店時に選ばせる軽い意思表示にあたる。
選ばれた者は会計後に客の席へ挨拶に来て、店の出口・エレベーター前・ビル玄関、場合によっては待たせたタクシーまでエスコートして見送る。料金は基本的にかからない無料サービスというのが業界共通の認識で、本指名(担当を固定する有料指名)・場内指名・ヘルプ指名と並ぶ「指名の種類」のうち、無料枠に位置づけられることが多い。
位置づけとしては、次回の本指名につなげるためのきっかけづくり(営業チャンス)。ただし送り指名はあくまで任意で、気になる相手がいなければ選ばなくてもよく、選んだからといって自動的に担当(本指名)が決まるわけではない。担当が決まった後の見送りは、基本的にその担当が行う。
読み・由来
読み:おくりしめい
「送り(=客を店外へ見送る行為・エスコート)」+「指名」の複合語。ホストクラブやキャバクラの初回接客システム(複数のホスト/キャストが10分前後で交代しながら接客する初回卓)に紐づいて生まれた業界用語とされ、初回客に退店時の見送り役を選ばせる仕組みを指す。読みは「おくりしめい」、単に「送り」とも呼ばれる。なお由来・成立時期を示す公的・学術的な出典は確認できておらず、上記は業界情報サイトの解説に基づく整理である。
使い方(例)
「初回だったから、帰り際にいちばん話が盛り上がったホストを送り指名したよ」
「送り指名はお金かからないから、気になる人がいたら遠慮なく選んで大丈夫。次回の本指名につながる営業チャンスなんだ」
業態による違い
ホストクラブ:最も明確に体系化された用語。本指名(担当を固定する有料指名)・場内指名(その日だけ気になる相手を指名)・ヘルプ指名(サポート役)とは別カテゴリで、「会計後・退店時に見送り役を1人選ぶ無料の軽い意思表示」という点が他の指名と異なる。
キャバクラ・ガールズバー・ラウンジ:「送り指名」「送り」の語は使われるが、ホストほど厳密な指名種別として固定化していない店もあり、運用差が大きい。
注意:同音・類似の「送り」には、(1)この見送り行為のほか、(2)客やキャストの送迎(車での送り)、(3)料金の後払い(ツケ=売掛)など複数の意味があり、文脈で区別が必要。「送り指名」は(1)の意味専用で使われる。
相場・注意点
料金は「基本0円(無料)」というのが業界の主流の認識で、複数の解説が「指名料はかからない」と明記している。本指名(相場おおむね1,000〜5,000円)・場内指名(初回無料/2回目以降500〜2,000円程度)・ヘルプ指名(500〜1,000円程度)と並ぶ「指名の種類」のうち、無料枠に位置づけられることが多い。ただし、ごく一部の解説は「無料〜数百円」と幅を持たせており、全店一律で無料と断定はできないため、不安なら各店で確認するとよい。 また、店舗によっては送り指名がそのまま次回の本指名扱いになるケースがあるとの注意喚起もある。その場合、気になる相手がいなければ断ってよいとされる。送り指名は無料の見送りサービスであるため料金トラブルの主因にはなりにくいが、退店時の連絡先交換など営業行為に絡む一般的な留意点はあわせて意識しておきたい。なお風営法など法令上の特段の規制に直接言及する信頼できる出典は、今回の調査範囲では確認できなかった。
よくある質問
- 送り指名はお金がかかりますか?
- 基本的にはかかりません。無料サービスというのが業界共通の認識で、本指名や場内指名と違って料金が発生しないことが多いです。ただし一部の解説では「無料〜数百円」と幅を持たせているため、不安なら来店した店で確認しておくと安心です。
- 送り指名すると、次回の担当(本指名)はその人に決まりますか?
- 自動的には決まりません。送り指名はあくまで任意の見送り役選びで、本指名・永久指名とは別物です。次回は別の相手を本指名しても問題ありません。ただし店によっては送り指名がそのまま次回の本指名扱いになるケースもあるとされ、その場合は気になる相手がいなければ断って大丈夫です。
- 「送り」と「送り指名」は同じ意味ですか?
- 別物です。送り指名は帰り際に見送り役を1人選ぶこと。一方の「送り」単体は、退勤者や客を車で自宅まで届ける送迎、または料金の後払い(ツケ)を指すことが多く、文脈で区別が必要です。
出典(7件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。