GLOSSARY / 水商売用語

たく

業務・経営用語水商売(ナイトワーク全般)

キャバクラ・クラブ・ラウンジ・スナックなどで、客が座るテーブルそのものと、そのテーブルに着いた客のグループ・接客の一単位の両方を指す言葉。

定義

キャバクラ・クラブ・ラウンジ・スナックなどで、客が座るテーブルそのものと、そのテーブルに着いた客のグループ・接客の一単位の両方を指す言葉。「1卓(いったく)」「3卓に注文が入った」のように、テーブルごとに番号を振って管理する。現場では、注文・配膳・会計だけでなく、指名やキャストへのバックの集計も「卓」を起点に行うため、店舗オペレーションの最小単位として機能する。読みは助数詞・複合語では「たく」(一卓=いったく、満卓=まんたく、転卓=てんたく)が確実だが、口頭では「○番テーブル」「テーブル」とそのまま呼ぶ場面も多く、店風で呼び分けが分かれる。会計はこの卓ごとに締め、誰がどの卓に着いたか・どの卓で何が売れたかが、そのまま指名・バックの計算根拠になる。

読み・由来

読み:たく

一般語の「卓(たく)」=高い台・机・テーブル(漢字「卓」の第二義。卓上・円卓・座卓・食卓などと同じ)に由来する。飲食店や宴会場でテーブルを「1卓・2卓」と番号で数える助数詞用法が定着し、それが水商売の店舗運営(オーダー・会計・指名管理)に持ち込まれた。夜の店では、テーブル設備そのものだけでなく「そのテーブルに着いた客の組」「接客の単位」までを指すように意味が広がっている。

使い方(例)

「3卓に注文が入りました、ボトルとアイス追加で」「今夜は満卓で、もう待機が出ないな」「あの初回さん、奥に転卓してもらって良席を指名のお客様に空けて」「この卓は本指名がいないフリー卓だから、ボトルバックは場内指名の子で均等割りね」

業態による違い

テーブル=接客・会計の単位という基本の意味は業態を問わず共通だが、呼び方と客組の扱いに差が出る。高級クラブ・ラウンジでは「テーブル」「席」と言うことが多く、キャバクラや大衆店では「卓」「○番(テーブル)」が使われやすい。スナックはカウンター主体でボックス席が少ないため「席」「カウンター」と呼ぶことが多く、ボックス利用時に「卓」を使う程度。客組の捉え方も業態で変わり、永久指名制を採るクラブ等では「その卓の売上は最初に指名した本指名キャストに帰属(同伴で連れてきた枝の客も本指名に紐づく)」となり、卓=指名キャストの帰属単位という色が濃い。一方キャバクラはフリー卓・場内指名・複数指名が一つの卓に混在しやすく、卓単位でのバックの按分処理が複雑になりやすい。なお「転卓(てんたく)」は、業界用語辞典の大多数では「客を別の卓へ移してもらう=テーブルチェンジ」を基本義とし(団体客・指名客の来店時に良席を空ける、客同士のトラブル回避など)、店によっては「キャストが別の卓に移って接客する」用法も使われる。一義に断定せず、両方の意味があると押さえておくのが安全。

夜レジでの扱い

夜レジでは「卓」が会計とバック計算の基本単位として実装されている。会計を確定すると、まずその卓に着いた全従業員分のバックを3フェーズで一括計算し、そのあとスタッフごとに全卓分を累積して最終的な給与計算に進む。つまり「卓ごとに計算→人ごとに合算」という二段構えで、現場の伝票と給与をつないでいる。

特に効くのが、本指名キャストがいない「フリー卓」のボトルバックの扱い。夜レジは、その卓に着いた場内指名キャスト全員で、店舗設定の場内バック率に基づいて均等割りする(例:ボトルを場内A・B・Cの3人で分配)。複数の本指名がいる卓の売上ベースも本指名キャストで均等割りし、いずれもこの時点では丸めず、人ごとに全卓を累積したうえで最後に1回だけ丸めることで、二重丸めによる誤差を防いでいる。バックはおおむね指名・延長・オーダー(商品)・本指名売上・ボトルの5系統に整理でき、すべて卓を起点に集計される(内部的にはレイアウト×集計×トリガー×指名種別×延長を組み合わせるルールで、店舗ごとの規定に柔軟に対応する)。

エアレジ・スマレジなどの一般POSは、この「卓単位の指名・按分集計」に対応しておらず、卓ごとのバック計算や均等割りは結局Excelや手計算になりがち。卓を会計だけでなくバックの集計起点として持てる点が、水商売特化POSである夜レジの強みになる。計算ロジックの詳細は機能ページ「キャストバック自動計算」(/reji/features/cast-back/)で、プランごとの搭載範囲は料金ページ(/reji/pricing/)で確認できる。

相場・注意点

「卓」を単独の専門用語として立項した業界辞典は確認できず、定義は助数詞辞典・一般辞書と、満卓・転卓といった現場用語からの再構成である点に留意したい。読みも文脈依存で、一卓・満卓・転卓のような複合語では「たく」が確実だが、口頭では「○番テーブル」「テーブル」とそのまま呼ぶことも多く、「たく」読みが常に優勢とは限らない。また、卓の売上が誰に帰属するか(永久指名で同伴の枝の客が本指名に入るか等)や、転卓が客移動・キャスト移動のどちらを指すかは店舗ごとの規定差が大きく、一般化には限界がある。違法性のある語ではないが、入店時や卓担当・転卓のルールは店舗ごとに具体的に確認するのが王道。

よくある質問

「卓(たく)」はテーブルのこと?それとも客のこと?
どちらも指します。物理的なテーブルそのものと、そのテーブルに着いた客のグループ・接客の一単位の両方を「卓」と呼びます。「3卓に注文」はテーブル、「この卓はフリー」は客組を指す、というように文脈で使い分けます。
「満卓」「転卓」「フリー卓」とはどう違う?
いずれも「卓=テーブル/接客の場」を語幹にした派生語です。満卓(まんたく)は店内のテーブルが全部埋まった満席状態。転卓(てんたく)は店によって意味が分かれ、業界用語辞典の多くは『客を別の卓へ移してもらう=テーブルチェンジ』を基本義とし(団体客・指名客の来店時に良席を空ける等)、店によっては『キャストが別の卓に移って接客する』用法も使われます。フリー卓は本指名キャストがいない卓を指します。
なぜ夜レジでは「卓」が重要なの?
会計だけでなくバック計算の起点が卓だからです。夜レジは卓ごとに全従業員のバックを一括計算し、人ごとに全卓を合算して給与に反映します。特に本指名がいないフリー卓のボトルバックは、着席した場内指名キャスト全員で均等割りするなど、卓単位の按分を自動化しています(詳細は /reji/features/cast-back/ )。
出典(11件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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