定義
お酒を飲みながら女性キャスト(または女性会員)と落ち着いて会話を楽しむ、夜の社交業態の総称。位置づけとしては高級クラブとスナックの中間にあたり、キャバクラほど華美な接客演出をせず、滞在の心地よさと会話を重視するのが特徴です。料金は「セット料金制」または「席料(チャージ)+ドリンク/ボトル代」のいずれかが基本で、ボトルキープ制を採る店が多くあります。なお「ラウンジ」は地域によって指す業態が大きく異なる多義語で、首都圏では接待を行わない『会員制ラウンジ』を、東北・西日本では『ママのいるスナック(の高級版)』を指す傾向があります。
読み・由来
読み:らうんじ
英語 lounge(くつろぐ場所・休憩室・社交室)に由来。日本の夜の飲食業界では「ゆったり落ち着いて飲める社交場」の意で使われ、後に地域ごとに異なる業態名として定着しました。首都圏では1980年代以降、風営法の接待飲食店に該当しない独自形態を指す「会員制ラウンジ」という語が広まった一方、東北・西日本では従来からママのいるスナックの呼称として使われています。
使い方(例)
A「あの子、六本木の会員制ラウンジで働いてるらしいよ」B「東京のラウンジは会員が同席するだけで接待はしないやつだね」/(地方で)「うちの地元じゃラウンジって言ったらママがいるスナックのことだよ」
業態による違い
指す業態が地域で大きく変わる、極めて多義的な語です。(1)首都圏=『会員制ラウンジ』を指すのが定着。女性は「会員」として席に同席するだけで、お酒を作る・タバコに火を付けるといった接待行為を行わないため、風営法上の接待飲食店に該当せず、深夜から朝方まで営業できるケースがあります。客層は社長・富裕層・芸能人などが中心。(2)東北・西日本=『ママのいるスナック(の高級版)』を指す傾向で、客層は地元の常連やサラリーマンが中心です。業態の格・単価の整理としては「スナック<ラウンジ<クラブ<高級クラブ」の順とされることが多いものの、序列は地域慣習で前後します。キャバクラとの違いは、ラウンジが会話と滞在の心地よさ・明朗会計寄りなのに対し、キャバクラは非日常の華やかな接客演出と指名による個人売上を重視する点です。情報源によっては「ラウンジ」と「会員制ラウンジ」を別業態として明確に区別すべきと注意喚起するものもあります。
相場・注意点
客単価・相場は店格と地域で大きく開きます。大衆・地方型は1回3,000~8,000円程度(客単価1万円前後)、中位の店はセット料金5,000~20,000円前後で総額7,000~20,000円程度、会員制・高級ラウンジ(西麻布・恵比寿・六本木など)では1回5万~10万円規模になることもあります。料金は「セット料金制」または「席料(チャージ)+ドリンク/ボトル代」が基本で、サービス料・TAXとして10~40%(高級・会員制ほど高く25~40%)が上乗せされる傾向。会員制では入会金(相場1万円前後)がかかる場合もあります。営業時間は風営法の縛りで深夜1時頃までの店が多い一方、接待をしない会員制型は朝方まで営業できるケースがあります。これらの数値は地域・年代・店舗で変動が大きいため、あくまで目安として扱ってください。
よくある質問
- ラウンジとキャバクラの違いは?
- ラウンジは会話と滞在の心地よさ・明朗会計を重視し、接客演出が控えめなのに対し、キャバクラは非日常の華やかな接客演出や指名による個人売上を重視します。なお首都圏でラウンジと言う場合、接待を行わない『会員制ラウンジ』を指すことが多く、この場合は風営法上の位置づけもキャバクラと異なります。
- 会員制ラウンジは普通のラウンジと同じ?
- 同一視する情報源と別業態として区別する情報源があります。首都圏の『会員制ラウンジ』は、女性会員が同席するものの接待を行わない飲食店で、風営法の接待飲食店に該当しない点が特徴です。一方、地方で『ラウンジ』と言う場合はママのいるスナックを指すことが多く、文脈の確認が必要です。
出典(4件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。