定義
完全会員制(紹介制)をとり、女性が男性客の席に付いて会話・歓談を楽しむ、時間制(セット料金)の社交業態。キャバクラと違い「お酒を作る・タバコに火をつける・灰皿を替える」といったテーブルワークは黒服(男性スタッフ)が担い、女性は会話に専念するスタイルが多いのが特徴とされる。働く女性も「女性会員」(店によっては『女性キャスト』等とも呼ぶ)として“お客様”に近い扱いを受け、私服(ワンピース等)出勤・自由出勤・ノルマやペナルティなし・全額日払いの店が多く、ナイトワークの中でも負担が軽いとされる。30〜50代の経営者・企業役員・芸能関係者など身元が明らかな客層が多い。接客は複数の女性が順番に席へ付いて交代するスタイルが多く、交代の目安時間(30分前後〜1セット40〜60分等)は店により異なる。なお店側は「テーブルワークをしない=接待ではない」と整理して営業するケースが多いが、これはあくまで運営側の建前・運用上の整理であり、風営法上の『接待』(風営法2条3項=歓楽的雰囲気を醸し出す方法で特定の客をもてなすこと)は実態で判断される点に注意。特定の客の隣にはべって継続的に会話・歓談すれば、酒作りや着火の有無に関わらず接待と評価され得る。
読み・由来
読み:かいいんせいラウンジ
「会員制」=登録された会員のみが利用できる仕組みと、「ラウンジ」=社交・歓談のための空間を組み合わせた呼称。発祥には諸説あり、業界資料の多くは2006年に六本木でオープンした「エンカウンター」(欧米の“シングルズバー”=独身男女の出会いの場を日本向けにアレンジした会員制ジャズラウンジ)を広まる契機とする一方、Wikipedia等は会員制のレストラン・バーが多かった東京・西麻布を発祥とし「2010年前後から西麻布・六本木・恵比寿・銀座・青山を中心に広まった」とする。いずれにせよ2000年代半ば以降、東京・港区界隈を中心に拡大した「女性もお客様」というコンセプトの業態とされる。
使い方(例)
「会員制ラウンジは私服で出勤できて、お酒を作らなくていいから負担が軽いよ」
「うちは完全自由出勤だから、月1回の出勤でも全然OKの会員制ラウンジです」
業態による違い
水商売業界内では独立した業態カテゴリーとして扱われる。キャバクラ/高級クラブが女性(キャバ嬢・ホステス)による接待(感情労働・ドレス着用・お酒を作る等のテーブルワーク)を前提とするのに対し、会員制ラウンジは女性も“お客様”に近い扱いで、テーブルワークを黒服に任せ会話に専念させる店が多く、私服OK・ノルマ/ペナルティなし・自由出勤・基本日払いという軽さが運用上の違いとされる。ガールズバーがカウンター越し接客なのに対し、ラウンジは隣に座って会話する点ではキャバクラ寄り。スナックがママ中心の常連商売なのに対し、ラウンジは会員制(紹介制)が基本。ただし「テーブルワークをしない=風営法非該当」という整理は運営側の建前であり、特定客の隣で継続的に会話・歓談する実態があれば風営法上の『接待』に該当し、接待飲食店(風俗営業1号)の許可が必要と判断され得る点に注意(席の位置や業態名では決まらない)。あくまで決定的な違いは『女性も客に近い扱い』というコンセプトと運用面にあると理解するのが正確。
相場・注意点
時給相場は出典により幅が大きい。基本時給は都内で概ね4,000〜6,000円前後が中心レンジとされ、店舗・容姿・エリアにより3,000円台〜8,000円超まで幅がある(複数の専門コラムは『都内高級店でも基本時給は8,000円程度が実態上の上限』と是正)。一方で求人媒体(ラウンジ運営側)は集客のため「時給1〜2万円」「日給10万円超」を強調しがちで、これらの高額時給は最低保証や上限値・誇張の可能性に注意。指名(本指名・場内指名)・同伴・小計(売上)バックはインセンティブとして時給に上乗せされ、給与は全額日払いの店が多い。立地は東京都港区エリア(六本木・西麻布・恵比寿・赤坂・銀座・青山等)に集中し、地方は時給水準が2,000〜3,000円程度低い傾向。なお『テーブルワークをしない=接待ではない/風営法に該当しない』は運営側の建前であり、特定客の隣で継続会話する実態があれば接待飲食店の許可が必要と判断され得る点、「会員制(一見お断り)」の徹底度に店舗差がある点には留意。
よくある質問
- 会員制ラウンジはキャバクラと何が違いますか?
- 運用面の大きな違いは、女性が“お客様”に近い扱いを受け、お酒を作る・タバコに火をつける等のテーブルワークを黒服(男性スタッフ)に任せて会話に専念できる店が多い点です。私服(ワンピース等)で出勤でき、ノルマやペナルティがなく自由出勤・基本日払いの店が多いため、負担が軽いとされます。一方キャバクラは女性がキャストとして接待を行い、ドレス着用が基本です。ただし『テーブルワークをしないから接待ではない/風営法に該当しない』というのは店側の整理であり、特定の客の隣で継続的に会話すれば法律上は接待と評価され得る点には注意が必要です。
- 会員制ラウンジの時給はどのくらいですか?
- 都内で基本時給4,000〜6,000円前後が中心レンジとされ、店舗・容姿・エリアにより3,000円台〜8,000円超まで幅があります。これに指名・同伴・小計(売上)のバックが上乗せされます。ただし求人媒体は『時給1〜2万円』など高額を強調しがちで、実態として都内高級店でも基本時給8,000円程度が上限とする是正情報もあるため、誇大な数字には注意が必要です。地方は都内より2,000〜3,000円ほど低い傾向です。
出典(9件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。
- https://ja.wikipedia.org/wiki/会員制ラウンジ
- https://wakailaw.com/keiji/15297
- https://nd-office.jp/article/fuei-settai/
- https://lounge-tapioca.com/info/7966/
- https://www.atpress.ne.jp/news/12501
- https://www.lounge-baito.com/blog/column/11279/
- https://lounge-tapioca.com/info/2287/
- https://tokyonightworker.com/joushiki/会員制ラウンジの平均時給は?都内相場や稼げる/
- https://hanazono-g.co.jp/blog/lounge-annual-income