定義
水商売の現場で使われる隠語で、視点によって意味が分かれる多義語。①スタッフ視点(キャバクラ・ホステス/ボーイ間)=自分を指名し、お金を使ってくれる客のこと。銀行口座になぞらえた言い方で、客を「お金の入る場所」として扱うニュアンスがあるため印象が悪く、内輪でのみ使われる。「口座どのくらい持ってるの?」=「客どれくらい持ってる?」の意。②客視点(主に関西圏のホストクラブ・キャバクラ)=自分が指名している担当ホスト/担当キャストのこと。関東の「担当」に相当する。
読み・由来
読み:こうざ
「銀行口座」になぞらえた比喩から生まれた語とされる。客が指名相手(担当)にお金をつぎ込む様子を、口座へ入金する行為に例えたもの。ただし振り込んだお金は銀行口座と違って引き出せない(戻ってこない)という皮肉が含まれる。客視点の用法は関西発祥・関西の言い回しからの派生とされ、大阪を中心に広まったと言われる。いずれも業界メディアで共通して紹介される通説で、辞書的な確定典拠ではない。
使い方(例)
「口座けっこうある?」「あんまり店に来ない人ばっかしか持ってないよ〜」(キャスト・ボーイ間の会話)
「あの子、私の口座やねん」=「あのホストが私の担当だ」(関西の客視点)
業態による違い
同じ「口座」でも視点・地域で意味が分かれる多義語。【スタッフ視点(キャバクラ・ホステス/ボーイ間)】=自分の客を指す隠語で、印象が悪く内輪でのみ使う。【客視点(主に関西のホストクラブ・キャバクラ)】=指名相手(担当ホスト/担当キャスト)を指す。関東では客視点では「担当」が主流で「口座」はあまり使わず、関西では「口座」が一般的とされる。永久指名制のため一度作った「口座」は基本変更できない店も多い。近年は客側で「口座」を使う人は減ってきているとの指摘もあるが、定量的なデータはない。
夜レジでの扱い
夜レジ(POS)の正式な機能名・帳票用語ではなく、客管理(指名・売上の紐付け)や顧客台帳まわりを語るときに業界人が口にする可能性がある俗称。印象が悪い語のため、UIや公式コピーでは「指名客」「担当」「顧客」など中立的な語を使うのが無難。
相場・注意点
夜レジの文脈では正式な帳票用語ではなく、現場の隠語・俗称。①スタッフ視点の用法は客を「金づる」として扱うニュアンスを含み印象が悪いため、内輪以外での使用は避けるのが無難とされる。語源や地域分布は業界メディアの通説に依拠しており、確定した一次資料は確認できていない。
よくある質問
- 「口座」と「担当」は同じ意味ですか?
- 客視点(主に関西)では、自分が指名しているホスト/キャストを指す「口座」は関東でいう「担当」とほぼ同じ意味です。一方、スタッフ視点で使う「口座」は自分の客を指す隠語で、こちらは「担当」とは意味が異なります。
- なぜ「口座」と呼ぶのですか?
- 銀行口座になぞらえた比喩とされます。客が指名相手にお金をつぎ込む様子を、口座への入金に例えたものです。ただし入れたお金は引き出せない(戻ってこない)という皮肉が込められているとも言われます。
出典(7件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。