定義
お客様のツケ(売掛)がまだ回収できていない状態、またはその金額のこと。お酒やサービスを注文したのに当日支払わず、後日担当キャスト/ホストへ少しずつ返済していく「後払い債務」のうち、まだ払われていない残高を指す。多くの店では未回収分の責任を担当者(キャバ嬢・ホスト)が負い、最終的に給料からの天引きや退店時の全額清算となるため、現場では「未収を出す」「未収が飛ぶ」のように嫌われる言葉でもある。「その都度のツケ(発生額)」と「累積の未回収残高」のどちらの意味でも使われ、文脈で判断する。店舗側にとっては損失リスクとトラブルの源で、回収まで残高をきちんと追える管理体制が欠かせない。
読み・由来
読み:みしゅう
会計用語の「未収金/未収入金(=回収できていない代金債権)」が現場に流入し、ツケ(売掛)の未回収分を指す業界口語として定着したもの。会計上は本来「売掛金(営業取引の未回収)」と「未収入金(営業外取引の未回収)」を区別するが、ナイトワークの現場ではこの区別は意識されず、客のツケが残っている状態を広く「未収」と呼ぶ。動詞的に「未収を出す」「未収が飛ぶ」のように使う。
使い方(例)
「あの客、未収のまま飛んだ(=ツケを払わず行方をくらました)らしいよ」「退店までに未収を全部清算しないといけないから、今月の給料ほとんど残らない」
夜レジでの扱い
夜レジでは売掛(ツケ)の未回収残高=未収を、顧客別・担当キャスト別・期日別に自動で追跡する。会計時に売掛計上した分が回収されると残高に反映され、未回収のまま期日を過ぎた分はアラートで可視化。回収分はキャストの天引き・バック相殺の対象にもでき、給与計算と一気通貫で処理される。詳しくは機能ページ(/reji/features/)を参照。
相場・注意点
未収(売掛の未回収)は店舗側の損失リスクであり、キャストとのトラブル源にもなる。代金債権には消滅時効(2020年4月の民法改正以降に発生した分は原則5年)があるため、正確な残高管理と回収の記録が不可欠。エクセル管理が多いが、記録漏れがそのまま損失につながりやすい。担当者に未収を給料天引きで負わせる運用は店ごとに大きく異なり、契約内容や法的妥当性が問題になる場合もあるため、ここでは中立に実態のみを示す。
よくある質問
- 「未収」と「売掛」「未収金」は何が違いますか?
- 本質はいずれも後払い債務です。売掛(ツケ)は客の後払いそのもの、未収・未収金は請求済みでまだ回収できていない金額を指します。さらに客観的に回収不能となった状態は貸倒と呼びます。なお会計上は本来、本業の営業取引の未回収を「売掛金」、営業外取引の未回収を「未収入金」と区別しますが、水商売の現場ではこの区別は意識されず、客のツケが残っている状態を広く「未収」「未収金」と呼ぶのが一般的です。
- 未収が回収できないと誰が負担しますか?
- 店の方針によりますが、多くの店では未回収分の責任を担当キャスト/ホストが負い、給料からの天引きや退店時の清算となるケースが大半です。特にホストクラブでは売掛が日常的なため、未収管理が担当者と店舗双方にとって重要になります。
- 未収を防ぐにはどうすればよいですか?
- そもそも売掛(ツケ)を認めない運用にするのが最も確実で、キャバクラではこの方針が主流です。ツケを扱う店では、顧客ごとの未収残高を正確に記録・追跡し、締め日ごとに回収状況を把握することが欠かせません。記録漏れが直接損失につながるため、POSの売掛管理機能で残高を可視化する店も増えています。
出典(8件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。
- https://www.caba-job.com/column/column1/1_yougom/
- https://times.trust-operation.com/club-sales-management/
- https://sapporo.vbest.jp/columns/general_civil/g_lp_indi/6850/
- https://saiken-pro.com/columns/10/
- https://saiken-pro.com/columns/229/
- https://www.venus.best/index.php/column/cl_31
- https://www.americanexpress.com/ja-jp/business/trends-and-insights/articles/accounts-receivable/
- https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/44284/