YORUNO POS ── 機能 / 売掛・回収管理

水商売の売掛・回収管理を自動化

掛売(ツケ)を当日の現金売上に混ぜず「売掛」として正しく分離計上。担当キャスト・ホスト別の売掛残高、回収予定、日報・月報への自動集計までを一気通貫で管理し、レジ現金と帳簿のズレを構造からなくします。

✓ 全機能に含まれる(月額29,800円・税込)
夜レジの複合会計画面。1件の会計を現金・カード・売掛(掛売)に分けて入力でき、支払方法ごとに金額を計上できる
実際の会計画面「複合会計」── 1会計を現金・カード・売掛(掛売)に分けて計上

① 夜レジの売掛・回収管理でできること

夜レジの売掛・回収管理とは、掛売(ツケ)を当日の現金売上から分離して「売掛」として記録し、担当キャスト・ホスト別の残高、回収予定、日報・月報への集計までを会計と同じ操作の中で一括処理する機能です。専用の台帳やExcelを別に持つ必要がありません。

会計で支払方法を「掛売」にした瞬間に、夜レジはその金額を当日現金に計上せず売掛として残し、店舗台帳・日報・担当別の集計へ自動で反映します。回収(入金)も同じ仕組みで記録され、現金売上と売掛が常に区別されたまま積み上がります。下のセクションで、その一つひとつの仕組みを仕様レベルで説明します。

② そもそも水商売の「売掛(ツケ)」とは?当日現金売上との違い

売掛(ツケ)とは、その日に現金やカードで支払われず「後日支払う」約束で発生する未回収の代金です。会計は成立していても現金は入っていないため、当日の現金売上とは必ず分けて扱う必要があります。

水商売では常連客や指名客に対して掛売が日常的に発生します。問題は、会計上は「売上が立った」のに、レジには現金が入っていない点です。ここを混同すると、帳簿上の売上と実際のレジ現金が合わなくなり、締め作業のズレや使途不明金の温床になります。夜レジは会計の支払行を現金(category=1)・カード(category=2)・掛売(category=3)として明確に区別して持つため、最初から両者が混ざりません。

掛売は当日の現金に計上しない ── 売掛として正しく残す仕組み

会計の支払方法を「掛売」にすると、夜レジは同時に店舗台帳へ「現金入金・金額0円・用途=掛売」の記録を作ります。これにより掛売は当日の現金売上に1円も加算されず、売掛として別枠に残ります。総売上は現金+カード+売掛で正しく合算されます。

これは競合の多くが触れていない、会計上きわめて重要な仕組みです。「売掛=サブ機能」として残高だけ持つツールは多くても、当日現金と分けて計上する意味まで設計に落としているものは多くありません。夜レジは掛売を打った時点で、現金に乗せない処理を自動で行います。

会計 ¥50,000
支払=掛売
当日現金:+¥0売掛:+¥50,000
→ 現金売上に混ざらず、売掛として別枠に積み上がる

回収(入金)時は売掛が減り現金が増える形で記録され、現金・カード・売掛の区別は常に保たれます。

④ 担当別の売掛がひと目で分かる ── 誰の卓にいくら残っているか

夜レジは売掛を会計(卓)と担当キャスト・ホストに紐づけて記録するため、「誰の卓のいくらが未回収か」を集計できます。属人的な記憶やメモ書きの台帳に頼らず、担当別の売掛残高を可視化できます。

売掛は発生した会計(伝票)に紐づき、その伝票には指名・着席したキャストの情報が含まれます。日報はこの掛売を支払区分ごとに集計するため、店舗全体の売掛だけでなく、担当別の数字としても整理できます。「あの客のツケは誰の担当だったか」を人の記憶に依存させません。

⑤ 回収予定・未回収リストで「取りこぼし」を防ぐ

発生した売掛は記録として残り続け、回収(入金)されるまで未回収として把握できます。放置による回収困難化を避けるため、未回収の売掛を見える状態に保つことを目指せます。

売掛は時間が経つほど回収が難しくなります。夜レジは売掛を伝票・台帳として保持し、回収(入金)処理を行うまで残高として残すため、「いつの・誰の・いくらが未回収か」を後から確認できます。回収済みと未回収が台帳上で混ざらないため、督促や清算の判断材料になります。

売掛・回収の記録は論理削除(deleteFlag)で履歴を保全し、誤って消した場合も復活に対応します。すべての変更は監査ログに残ります。

⑥ 日報・月報で売掛金を自動集計 ── 締め作業と現金残の照合が一致する

夜レジの日報は、営業日ごとに現金・カード・売掛を支払区分別に集計し、売掛金(accounts_receivable)と総売上(現金+カード+売掛)を自動算出します。締め時に売掛を手作業で拾い直す必要がありません。

日報は売上・人件費・諸経費・残現金などとあわせて1本の集計で締めるため、帳簿上の現金残と実際のレジ現金を照合しやすくなります。売掛が現金に混ざっていないからこそ、この照合が成り立ちます。月次は出勤・給与の集計とあわせて本部側で連結でき、多店舗でも店舗ごとに売掛を把握できます。

夜レジが出力する日報。営業日ごとに現金・カード・売掛・組数・人数・人件費・残現金が集計されている
実際の出力「日報」── 現金・カード・売掛・組数・人件費・残現金を営業日ごとに自動集計

⑦ Excel・紙の売掛台帳はなぜ限界なのか

Excelや紙の台帳は会計と切り離れているため、転記漏れ・二重計上・現金との混同が起きやすく、誰が更新したかも追えません。夜レジは会計と売掛が同じデータでつながり、全変更が監査ログに残ります。

Excel・紙の台帳

会計とは別管理で転記が発生し、現金売上との区別も人の手作業。上書きすると過去が消え、誰がいつ直したか追えない。

夜レジ

掛売は会計の操作からそのまま売掛として記録。現金と自動で分離計上され、変更は監査ログ(誰が・いつ・何を)として残る。

夜レジは全34モデルを1:1でミラーした監査ジャーナルとアクセスログを持ち、いつ・誰が・どの画面で・何を変えたかを後から追跡できます。

2025年改正風営法と売掛 ── 「禁止」ではないが知るべき規制

2025年6月28日施行の改正風営法は、売掛(ツケ)そのものを一律禁止したわけではありません。ただし「支払い能力を超える売掛の勧誘」や「困惑させる形での回収・営業」などが規制対象とされ、運用には従来以上の配慮が必要です。最終的な適法性の判断は弁護士など専門家にご確認ください。

「給与天引きでお店はメリットしかない」といった旧来の売掛訴求は、改正後の枠組みでは適合性の原則や困惑営業の規制に触れるリスクがあります。夜レジは売掛を正確に記録・可視化して健全に管理するための道具であり、過剰な売掛勧誘を推奨するものではありません。掛売を分離計上し、担当別・回収状況を見える化することは、無理のない範囲での与信判断や清算の土台になります。

支払い能力を超える勧誘

客の支払い能力に見合わない過大な売掛の勧誘は、適合性の原則の観点から問題になり得る。残高の可視化はその抑制に役立つ。

困惑させる回収・営業

不安をあおる・困惑させる形での売掛回収や勧誘は規制対象とされる。記録に基づく冷静な督促が前提になる。

本項は一般的な制度の説明であり、法的助言ではありません。個別の運用が適法かどうかは、必ず弁護士等の専門家にご確認ください。

⑨ 売掛を担当者の給料から天引きするのは違法?(労働基準法の論点)

客の未払い売掛を、担当キャスト・ホストの給与から本人の同意なく一方的に天引きすることは、労働基準法の賃金全額払いの原則に照らして問題となり得ます。夜レジは売掛と給与を別データとして正確に管理する設計で、天引きを前提にしていません。最終判断は専門家にご確認ください。

「客のツケはお店が立て替え、担当の給料から引けばよい」という運用は古くから語られますが、賃金からの控除には厳格なルールがあり、本人同意なく当然に行えるものではありません。夜レジは売掛(客の未回収代金)と、キャストへの給与・歩合を別々のデータとして正確に計算・記録します。どちらも履歴として残るため、仮に何らかの精算を行う場合も、根拠を後から確認できる透明性を担保します。

給与・控除・源泉の仕組みは キャスト給与・スライド時給 をご覧ください。賃金控除の可否など労務上の判断は社会保険労務士・弁護士にご確認ください。

⑩ 売掛が回収できない時の対処法 ── 督促・内容証明・支払督促の順序

回収できない売掛は、まず記録に基づく連絡・督促から始め、応じない場合に内容証明郵便、さらに支払督促や少額訴訟といった法的手段へ段階を踏むのが一般的です。いずれも「いつ・いくらの売掛が発生したか」の記録が前提になります。

客に飛ばれた(連絡が取れない)売掛でも、発生時の会計記録があるかどうかで対応の取りやすさが変わります。夜レジは売掛がいつ・どの会計で・いくら発生したかを記録として残すため、督促や法的手続きの基礎資料として活用できます。困惑させる回収は規制対象のため、あくまで記録に基づいた冷静な対応が前提です。

  1. 記録の確認と連絡・督促会計記録をもとに、本人へ支払いを案内・督促する。やり取りも記録に残す。
  2. 内容証明郵便応じない場合、いつ・いくらの債権かを書面で通知し、証拠として残す。
  3. 支払督促・少額訴訟などなお回収できない場合、法的手続きを検討する。具体的な進め方は弁護士に相談する。

回収方法の妥当性・時効の管理など法的判断は弁護士にご確認ください。違法・不当な取り立ては行わないでください。

⑪ なぜ一般POS(スマレジ等)では水商売の売掛管理が難しいのか

一般的なPOSにも売掛金管理はありますが、水商売特有の「担当キャスト・ホスト別の売掛」「掛売の現金分離計上」「指名・歩合との連動」までは想定されていません。夜レジは水商売専用に、会計から売掛・日報・給与までを一つのデータでつないでいます。
一般POS夜レジ
掛売の現金分離計上機能や運用次第掛売を当日現金に乗せず売掛へ自動分離
担当(キャスト・ホスト)別売掛非対応が一般的会計・担当に紐づけて集計
日報での売掛自動集計現金・カード・売掛を区分集計
指名・歩合との連動同じ伝票データで一気通貫

⑫ 業態別の売掛管理

キャバクラ・クラブ・ラウンジ・ホストクラブ・スナック・ガールズバーの、それぞれ異なる売掛運用に同じ仕組みで対応します。掛売の分離計上と担当別の把握は業態を問わず共通の土台です。

キャバクラ/ラウンジ

常連・指名客の掛売を担当キャスト別に把握。回収状況を見える化し、現金残との照合を整える。

クラブ・ホスト

高額になりがちな売掛を分離計上し、担当ホスト別の残高を記録。過大な売掛の抑制にも役立てる。

スナック/ガールズバー

少人数運用でも、ツケと現金売上を混同せず台帳として残し、締めを簡潔にする。

⑬ よくある質問

キャバクラ・ホストクラブの売掛(ツケ)はPOSでどう管理しますか?
会計で支払方法を「掛売」にすると、夜レジがその金額を当日現金に計上せず売掛として記録します。担当別の残高や回収状況も同じデータで把握でき、専用の台帳やExcelを別に持つ必要がありません。
売掛は当日の現金売上と分けて管理できますか?
はい。掛売を打つと同時に店舗台帳へ「現金入金・金額0円・用途=掛売」の記録が作られ、当日現金に1円も加算されません。総売上は現金+カード+売掛として正しく合算されます。
担当(キャスト・ホスト)別に誰の売掛がいくら残っているか分かりますか?
売掛は発生した会計とその担当に紐づくため、担当別の数字として集計できます。「誰の卓のいくらが未回収か」を記憶やメモに頼らず把握できます。
売掛金は日報・月報に自動で集計されますか?
はい。日報は営業日ごとに現金・カード・売掛を区分集計し、売掛金と総売上を自動算出します。締め時に売掛を手作業で拾い直す必要がありません。
キャバクラの売掛(ツケ)の時効は何年ですか?
飲食代金などの債権の消滅時効は、現行民法では原則として権利を行使できると知った時から5年が一般的とされます。ただし起算点や中断(更新)の有無で変わるため、個別の時効判断は弁護士にご確認ください。夜レジは発生日を含む記録を残すため、判断の基礎資料になります。
2025年の風営法改正で売掛は禁止されたのですか?
売掛そのものが一律禁止されたわけではありません。2025年6月28日施行の改正では、支払い能力を超える売掛の勧誘や困惑させる回収・営業などが規制対象とされ、より慎重な運用が求められます。適法性の最終判断は弁護士にご確認ください。
売掛を担当者の給料から天引きするのは違法ですか?
本人の同意なく一方的に給与から天引きすることは、賃金全額払いの原則に照らし問題となり得ます。夜レジは売掛と給与を別データとして正確に管理する設計で、天引きを前提にしていません。労務上の可否は社会保険労務士・弁護士にご確認ください。
退店・閉店時に残った売掛はどう清算・処理しますか?
夜レジは売掛を回収(入金)するまで残高として保持し、論理削除での履歴保全にも対応します。清算時はどの会計の・いくらの売掛が残っているかを記録から確認できます。具体的な清算方法・債権処理の判断は専門家にご相談ください。

本記事は夜レジの実際の会計・日報の仕様に基づきます。税務・源泉に関する記述は国税庁タックスアンサー No.2807 等を参照しており、最終的な税務判断は税理士に、法務判断は弁護士にご確認ください。著者:中込 洸(日富士貿易 代表/水商売向けクラウドPOS「夜レジ」統括)/会社情報特商法表記/最終更新:2026年6月

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