定義
バー・スナック・喫茶店(カフェ)など西洋風の客商売の店で、男性の店主・経営者・責任者を指す呼称。女性店主を指す「ママ」の男性版にあたる。お店の「顔」として接客しながら、店の雰囲気づくり・常連客との関係構築・運営を担う。経営形態によって、店を所有・経営する「オーナーマスター」と、経営者に雇われて店を任される「雇われマスター」が区別されることもある(オーナーママ/雇われママに対応)。
読み・由来
読み:マスター
英語の「master」(主人・支配人・雇い主の意)に由来する外来語。日本ではバーやカフェ・喫茶店など西洋風の客商売の男性店主・オーナーへの親しみを込めた呼称として定着した。女性店主側は、かつてハイカラな呼称として「マダム」が使われ、後にバーやスナック・クラブ等で「ママ」が広まったとされるが、その普及の経緯(一説に、店で働く女性たちが女主人を親しみを込めて「ママ」と呼んだのが客にも広まったとも言われる)には諸説あり、確認できる範囲では一次資料で断定できる定説はない。なお「マスター」の呼び方自体は古くからあまり変わっていない。英語の master は本来「飼い主・親方・師匠・修士」等の意で、店の所有者を指すなら英語では manager 等を使うため、日本での「店のマスター」用法は日本独特の慣用とされる。日本標準職業分類(政府統計)でも事例として「飲食店マスター」「飲食店マダム」が挙げられている。
使い方(例)
客「このバーのマスター、コーヒーも淹れてくれるんだよ」/「うちのマスターはカクテルの腕がいい」(バー・喫茶店の男性店主への親しみを込めた呼びかけ)
業態による違い
バー・カフェ(喫茶店)では男性店主の標準呼称として「マスター」が一般的。スナックは女性店主=「ママ」が中心で、男性店主の場合に「マスター」となる(ただしスナックは女性店主が多数のため使用頻度は相対的に低い)。一方、クラブ・キャバクラなど規模の大きい店では、店を取り仕切る人は「オーナー」「店長」「支配人」「マネージャー」「黒服」と呼ぶのが標準で、「マスター」はあまり使われない。居酒屋・寿司屋など和風業態の店主は「マスター」とは呼ばず「大将」「店主」「女将」等を用いる。
夜レジでの扱い
「マスター」は店主・経営者という役職を表す呼称のため、夜レジ(POSレジ)上では店舗の管理者(オーナー/店長)アカウントに相当する。売上・スタッフ管理・各種設定権限を持つ管理者として登録し、ホール・キャストなど他スタッフとは権限を分けて運用するのが想定される(一般的な使い方の説明であり、画面上に「マスター」という固有の呼称メニューがあるという意味ではない)。
相場・注意点
相場(給与・料金)の概念が直接当てはまる呼称ではなく、役職・呼称の用語。マスター側の収入・歩合などの数値相場は、ママ側(オーナーママ/雇われママ)ほど明確な一次情報が出回っておらず、ここでは未確認。
よくある質問
- 「マスター」と「ママ」の違いは?
- どちらも店の店主・責任者を指しますが、「マスター」は男性店主、「ママ」は女性店主への呼称です。バーや喫茶店では男性店主を「マスター」と呼ぶのが一般的で、スナックでは女性店主「ママ」が中心となります。
- 居酒屋の店主も「マスター」と呼ぶ?
- 通常は呼びません。「マスター」はバー・カフェなど西洋風の店の男性店主に使う呼称で、居酒屋・寿司屋など和風業態の店主は「大将」「店主」などと呼ばれます。
- キャバクラやクラブの責任者も「マスター」と呼ぶ?
- あまり呼びません。クラブ・キャバクラでは店を取り仕切る人を「オーナー」「店長」「支配人」「マネージャー」「黒服」と呼ぶのが一般的で、「マスター」はバー・喫茶店の男性店主に使われる呼称です。
出典(5件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。