GLOSSARY / 水商売用語

歌本うたぼん

業界スラングスナック

カラオケで歌える収録曲のタイトル・歌手名と、それぞれのリクエスト番号(曲番号)を一覧にした紙の本。

定義

カラオケで歌える収録曲のタイトル・歌手名と、それぞれのリクエスト番号(曲番号)を一覧にした紙の本。客はこの本で歌いたい曲を探し、その番号をリモコン(テンキー)で入力して演奏を予約した。タッチパネル式の入曲リモコン「デンモク」が普及する前の選曲ツールで、デンモクの登場後は現場ではほぼ姿を消した。曲名順・歌手名(五十音)順に並び、右端に「あいうえお」のインデックスタブが付くのが定番。新曲だけをまとめた薄い『速報版/新曲目次本』が別途あることもあった。

読み・由来

読み:うたぼん

通信カラオケで「収録曲+リクエスト番号」を載せた本という機能から「歌本」「目次本」と呼ばれた。JOYSOUND(エクシング)では1992年に初めて歌本が登場し、初版は約3,000曲・厚さ約0.8cmだった。その後の電子化版が「デンモク」(電子目次本の略、第一興商の登録商標)で、JOYSOUNDの相当端末は「キョクNAVI/キョクナビ」と呼ばれる。

使い方(例)

「デンモクの調子悪いから、ママに歌本出してもらって番号で入れて」

「このスナックまだ歌本置いてあるよ、五十音のインデックスで演歌探せる」

業態による違い

スナック・キャバクラ・ラウンジなど水商売店舗を含む業務用通信カラオケ全般で共通して使われた選曲ツールで、業態固有の意味差はない。ただし現在ではカラオケ喫茶や年配客の多い店(スナック等)に在庫・現役利用が残りやすく、デンモク世代の若年層には通じにくい昭和〜平成のレトロ用語化している。

相場・注意点

客向けに販売される定価商品ではなく、店舗にカラオケ機器とともに備え付けられる業務用備品。新規発行はJOYSOUNDの歌本が2019年12月、DAMの新曲目次本が2020年3月(ベスト目次本は2019年11月)で、いずれも刊行を終了した。終了の背景は入曲リモコン(デンモク/キョクNAVI)の普及、収録曲数の増大(最終版で25万曲超・本が電話帳を超える厚さに)、更新頻度の増加、紙削減(環境配慮、ピーク時は年間約7,800トンの紙を使用)など。新規発行は終わったが既刊の貸出在庫は残り、要望があれば貸し出す店舗もある。

関連用語

デンモク目次本電子目次本キョクNAVI曲番号通信カラオケ速報版

よくある質問

歌本とデンモクは何が違うの?
歌本は曲名と曲番号を載せた「紙の本」、デンモクはその内容を電子化したタッチパネル式のリモコン(電子目次本の略)です。歌本で番号を探してテンキーに打ち込んでいた作業を、デンモクは画面上で検索から送信まで一台で完結できるようにしたもの。デンモクの普及で歌本は現場からほぼ姿を消しました。
今でも歌本は手に入るの?
新規の発行は2019〜2020年に終了しているため、新しい歌本は基本的に作られていません。ただし店舗に残っている既刊の貸出在庫はあり、要望があれば出してくれる店もあります。スナックやカラオケ喫茶など年配客の多い店に現役で残っていることが比較的多いです。
出典(4件)・監修

監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。

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