定義
キャバ嬢・ホステス・ホストなどのキャスト(従業員)が、現在在籍している店を辞めて別の店に移ること。夜の仕事自体は続けながら勤務先の店だけを変える点が特徴で、単なる退職とは区別して業界ではこう呼ぶ。売れっ子の場合は常連客や売上も一緒に動きやすいため、店側はキャストの移籍をめぐる動きに敏感になる。
読み・由来
読み:いせき
スポーツ選手の「移籍」の語感を借りた業界用語。キャストが別の店に転職することを業界で「移籍」と呼んだことに由来する。なお移籍時に店が支払う「移籍金」というシステムはもともとホストクラブ独自の文化で、そこから一部の有名キャバクラ・高級ラウンジへ広がったとされる。
使い方(例)
「売上を持ってるあの子、ライバル店に移籍したらしいよ」/「郊外の店から繁華街の店に移籍して時給が上がった」
業態による違い
ホストクラブ=移籍金システムの発祥業態で、系列店内での移籍と無関係な他店への移籍の2パターンがある。有名ホストの移籍は「電撃移籍」と呼ばれることもある。高級キャバクラ・高級クラブ・ラウンジ=近年は移籍金が用意されるケースも増えている。クラブ(ホステス)=永久指名制が強いため、ヘルプの実力者が自分の客を引っ張るために自ら他店へ移籍するケースがある。一般的なキャバクラ=郊外から繁華街(六本木・北新地など)への移籍で客単価・時給が上がる動きが多く、紹介・スカウト経由の移籍が頻繁に起こる。
相場・注意点
客と売上が一緒に動きやすいため、店側は売上を持つ売れっ子の移籍を「引き抜き」リスクとして警戒する。売れっ子が他店から来た場合のみ店が祝い金として支払う「移籍金(入店祝い金・契約金とも)」が発生することがあり、相場は実績次第で数十万〜数百万円。報道では最高水準として1億円という例もあるが、これは一般的な相場ではない。支払いは在籍期間を引き延ばすため分割が一般的で(例:100万円を月10万円×10カ月)、「◯カ月で◯◯万円売上を伸ばす」といった目標値が条件に付いたり、売上不振で打ち切られることもある。退店を伝える時期は、就業規則がなければ退店予定日の1カ月前が目安で、12月・7月などの繁忙期は避けるのが望ましいとされる。
よくある質問
- 移籍と引き抜きはどう違うの?
- 移籍はキャスト本人が店を移ること全般を指し、引き抜きは他店側が在籍キャストを能動的に自店へ引き入れる行為を指します。引き抜きの結果として移籍が起こることもあれば、本人の意思・紹介・スカウト経由で移籍することもあります。文脈で主体が店側か本人かを見分けると分かりやすいです。
- 移籍金はいくらくらいもらえるの?
- 実績次第で数十万〜数百万円が目安です。報道では1億円という最高水準の例もありますが、これは一般的な相場ではありません。在籍期間を引き延ばすため分割払いが一般的で、売上目標などの条件が付くこともあります。
出典(6件)・監修
監修:中込 洸(日富士貿易 代表/夜レジ統括)。業務用語は実機仕様、相場・スラングは複数の業界情報を突合し敵対的レビューで検証。最終更新:2026-06-19。
- https://lounge-tapioca.com/info/10302/
- https://www.oremichi.com/hostbu/magazine/15/
- https://www.kanei-show10-yell.com/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%90-%E3%83%9B%E3%82%B9%E3%83%88%E7%94%A8%E8%AA%9E%E9%9B%86/
- https://maidonanews.jp/article/16556474?page=1
- https://caba-school.jp/cabajyou-iseki/
- http://sugusoco.jp/transfers/